コンベションの品質


HJコンの内側の話を少々。 ここまで話しちゃって平気なんだろうか。
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HJコンにマスターとして参加したり、その後の打ち上げに出てシミジミ思ったのだけど、HJコンというのはかなり質が高い。
自分が参加したイベントを褒めるのは謙遜を美とする日本人の一員である私としては嫌な感じなんだけどここで褒めとく。
逆に言うと、それゆえに儚い気もするので今の内に褒めておくしかないんだ。


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コンベションの質の高さっていうのは幾つかのポイントがある筈だけどHJコンには有利な点が幾つもある。


<完成度の高いシナリオ>
プロのライターあるいは、セミプロの人が、HJが商業展開している企画に連動する形でシナリオを起こし、複数人のベテランマスター達がそれに朱を入れる形式になっている。
更に毎回新作サプリの内容を発売前に事前に取り込む形式になっている為、一足早く新作サプリを体験できる。


<充実したテストプレイ>
最低でも一度以上のテストプレイを、経験のあるPLを含む集団で事前に実施し反省点を反映する形式。
だいたいにおいてプレロールドPCはげっそりするほど練り込まれている。(これ、PC作成に2週間かかるよ?)


<商業としての運営>
HJが国内展開の一環として新作サプリの発売に合わせて定期的にセッションを行い、HJの社員による運営が行われているので、運営システムは成熟しスムーズである。


<熟練のマスター陣>
(自分も一員なのであまり書きたくないのだけど)D&D3.5eに造詣が深く、マスター経験が豊富なマスターが自薦以外の方法で(少なくとも私はHJの社員さんに誘って頂いた)マスターを務める。
マスターは事前打ち合わせから当日の服装まで細々と注意を払い、一定水準以上を常に保つ事を要求される。


<初心者卓の完備>
初心者用の専門のシナリオ、専門のマスターを用意し、初心者への対応も充実している。


<小道具の充実>
フィギュアもきちんと用意されてるし、MAPは全てフルカラーでフィギュアが並べらるサイズの物が揃ってる。


他にも抽選会があるとか色々とメリットもあるのだけど、上に挙げた様なメリットだけでも所謂『普通のコンベション』では常に期待するのは難しい。
このレベルは他のシステムでも企業が開催しているコンベションじゃないと厳しいと思う。
方向性は違うけど、定期開催と規模を考えるとGFコンくらいかなぁ。


というか、本当の話、このレベルを今後も常に維持するのも相当に困難だ。


HJコンは有料ではあるけど場所代や人件費を考えると全然黒字にはならず、むしろ赤字だと思う。
(勿論、宣伝効果などを考えると企業的なメリットは別途あるとして、短期的短絡的な評価としてね)
GFコンはシナリオの使いまわしとか常に最新サプリの事前反映をしてるって訳じゃないけど、開催間隔やシステムの多さを考えれば負担が軽いとも思いにくい。


それを考えると私に言えるのは・・・「いーから、黙って今の内にHJコンに参加しとけ」って事かな(ぉ
GFコンの内情は詳しく知らないけど、HJコンならまず間違いは無いと思う。
いつまでも、こんな良質なコンベに参加できる機会があると思ったら大間違いだ。
もしTRPGが下火になって資金が回収できなくなったら、あっさり終了するかも知れないんだよ?

(普通のコンベが楽しくないと言ってる訳ではないが、酷いマスターに当たって1日無駄にしてしまう危険については、HJコンなどの企業コンの方が比較にならないほど安全だ)


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んで、次の段階として、これを踏まえた上で自分はどーゆう方向で役に立てるだろうか、と考える。
TRPGは楽しい。 TRPGを楽しんでくれる人が増えると私はもっと楽しい。だからTPRGを広めたい。
ここまでは良いとして何ができるかな?  

今は小さい事から初めて行こうかな、と思ってます。