T&T完全版シナリオ集 アドヴェンチャーコンペンディウム 

その内の一つ、「アクストン王の墳墓」を遊んできたので、その結果詳細。


●地上部分
ケルトン君達の襲撃でPC側の何人がSRに成功するか、および合計ヒットの数字を確認。
MRは2倍から3倍、SRは+1から2で運用する事に決定。


●3の20m落下即死罠
フェアリーや盗賊が下りて「なんか嫌な予感」を受ける。<そこにあり>でニセ床を発見して即死罠である事を看破。
即死罠を用意しつつ「なんか嫌な予感」を感知するように設計されているシナリオ構成に感心する。
質の良いダンジョンと言うのはこういう物です。


●4の部屋。四方に扉とルームプレート有り。
文字に対して『博識』タレントでの成功やDAROが何度も発生したのもあってアクストン王の伝説を語る。
知識関係のタレントは目安を用意すると使いやすくなりそうだ。


●7の部屋。冷気蜘蛛。MR2
部屋の入口から蜘蛛の巣を除去ると蜘蛛と目があう。 蜘蛛が部屋から出る気が無いのをみて射撃でしとめる方針。
蜘蛛が巣にひっこむのと射撃するののどちらが早いのかを決める為に速度SR3LV。 普通に射殺された。やるな。
部屋に入らないと中が分からないので入ると3匹の蜘蛛の襲撃。一匹減ってるので楽勝。各個撃破が勝利要因。


●6の女王部屋。
警戒して入らず。後程入ってクマの彫像を先にロープで縛ろうと近づいたので戦闘開始。MR3倍
扉が開くまで全く反応しないと遠隔攻撃やこの手の攻撃で一方的に除去される。
時の場合によっては通すけど、このダンジョンは殺意高いので「敵対行動に反応する」運用に。


●5の子供部屋
普通に制圧された。石棺を開けた状態で<そこにあり>や捜索が無かったので二重底には気づかず。


●8の納骨堂。
入口から7.5m範囲の<そこにあり>でゾンビは発見されるが8m先の壁は範囲で見つからず。
その後の捜索の幸運度SR3LVで発見。


●9の20m下の床の即死罠
入口と同じ様な展開なので床を事前に調べて罠回避。致死性の罠を複数置き、最初の一つだけはヒントを用意するというダンジョン作成のお手本のような展開。実に宜しい。


●10の石像と中のコウモリたち。
石像のルビーに隠された穴が実にフェアリーが入りたくなるサイズ。しかし、入ると死ぬ。
ここまで飛んでるフェアリーは有利に進めているので、ふらっと入りたくなっても不思議はない。
賢いPCが警戒するとコウモリ達が飛び出してくる。
パーティがエルフ、レプラコーン、フェアリーと耐久に自信が無いPCが多く、結構ピンチ。3LVSR.
コウモリを引きはがしたいという要望が噛みつかれてるPCから来たので、行動制限があるので3LVと伝えたらDAROが発生しまくって華麗に除去。ボーナスとして別のコウモリの引きはがしもOKとした所、それも除去。
結局1人意識不明、1名瀕死(耐久度を伸ばしてギリギリ生還)


●13のネズミ部屋。
敵の数を50%増やして30匹に。MR20なので単純に辛い。事前にコウモリの死骸を餌として配置していたので8匹減って22匹だった事もあって無事クリア。 援軍として戦力の逐次投入をする気だったのだが長引くので中止した。


●11のグール部屋
MRを2倍にして3匹。うちの卓では魔法で無い治療法として「戦闘後に治療判定に成功すると1点治る」を導入しているので、悪意ダメージをパーティ全員で分配している。
そのせいで全員に疫病感染判定発生。一週間後に死亡するPCがでる。無制限休憩での魔力度回復が封じられる。


●12の致死性廊下
フェアリーの偵察で奥の王の間についてアレコレ情報を出す。
このダンジョンは足元の罠が多いので、ベテランPL達も廊下の罠の可能性を忘れてた訳では無いのだがついつい王の間に入る事を了承してしまう。
結果、戦闘のドワーフとフェアリー以外は数トンの土に潰されそうになる。
SR失敗者1名。その時点でHp-3の意識不明.毎ターン幸運度SRに不足分だけダメージを受ける事に。
慌てて土を掘るので、崩れるかどうかの器用度SRと掘れるかどうかの体力度SRを要求し、体格の小さいPCはペナルティ1Lv。 合計5lv成功すると掘り出せる判定に。 能力値が平たい人間が活躍して何とか救出成功。


●14の王様部屋
MR700+魔法の斧で勿論このダンジョンで一番強い。斧にロープをひっかける&斧に飛びつく段階で目が覚めて戦闘開始。
ローブは幸運度3LVに成功すると初ターンは斧使用不可。斧の取り合いは体力度40の王様とSR対抗判定。
両方成功され、<姿隠し>と<いだてん>コンボに押し切られて王様敗退。
斧が使えれば<姿隠し>が破れた&毎ターン一人殺せたのでワンチャンあったのだがPLの機転の勝利。


◎総評
小さいダンジョンで1日で回るには丁度良い長さ。
ダンジョンの傾向「古い墳墓だから出てくるのは長期待機できるアンデットと昆虫など」が明確で、「即死罠多数だが最初はヒント有りで理不尽死に防止」という、とても良くできたダンジョンだった。


戦闘バランスとしては<姿隠し>と<いだてん>コンボが強く、これに、高LV<これでもくらえ>とレンジャーの射撃攻撃があるので大抵の敵は押し切れてしまう。
戦士の高い防御点を生かした地獄の撤退戦が無かったのは申し訳無いが、毎回このバランスも何なので今回はOK.
ボス戦だけは工夫しないと確実に死者がでる展開だったが、巧みに突破されて、PLを褒めるしかない感じ。



細かく述べる事でGMの参考になれば。T&TはGM任せの部分が多いのでGMの力量が問われる事が多めです。
GMへのアドバイスとしては下記の通り。
・敵は強めにする。 撤退せずに全滅したらPLのせいと自分に言い聞かせる。
・敵が強すぎたと思ったらワンダリングを無しにするなどでバランス調整。
・SRも高めにしておいて『タレント』や機転によるSRの低下でバランス調整。