昔話:ルールブックを買う時の決め手。
以前、赤箱(クラシックD&D)を購入して初めてマスターやプレイヤーをした話を書いたが、今日はその続き。
子供だった私が、D&D以外のルールブックに目を向けたときの話。
○○○
その昔、私はD&Dを狂ったように*1遊んでました。
恐竜の闊歩する島を探検し、砂漠に沈んだピラミッド型の地下遺跡を探索し続けたのです。
で、当然の帰結として他のTRPGシステムに興味を持ち、子供だった私はお年玉を握り締めて、いわゆるホビーショップに足を向けたのです。
当時、TRPGがおいてある店は少なく、あっても店の端っこの人目のつかない場所にひっそりとあり、TRPGのボックスは*2シミュレーションゲームと混在して並んでました。
これも当然だが、当時の私はTRPG雑誌の存在も知らずRPGシステムを選択する情報がまるで無かったのです。*3
一応、箱の裏になにやら説明が書いてあるのだがSLGの存在すら良く理解してなかったので、それがTRPGなのかSLGなのかも判断がつかない。
とりあえず「トラベラー(SFRPG)」「指輪物語(FTRPG)」「指輪の謎(ボードゲーム)」くらいが「SLGじゃないようだ」と当たりをつけ「さて、どれを買ったものか」と悩みました。
で、当時の私が出した結論。
重さで選ぶ(ぉぃ。
いや、私だって、今思えば「それはどうよ?」って思うよ?
でも、だってさー、手がかり何も無かったんだから仕方無いじゃん! どうせ同じお金出すならたくさん中身がある方が良いしさ。
この時、めでたく私のお眼鏡にかなった、というか一番重かったのは「指輪物語」でした。 いわゆるMERP。
ここでトラベラーを選んでいたら私はSF物になっていたかも知れないし、指輪の謎を選んでいたらTRPGを誤解してたでしょう。
指輪物語を選んだ事が、私をファンタジー系のTRPGに浸からせた遠因のひとつだな。
指輪物語を買ってまず痛打表で狂喜乱舞した私達は、さっそく遊んで見る事にしました。
指輪には多くの種族がありダイスを振って表から決定するのですが、種族の有利不利がとってもデカイ。
高貴なエルフほど強くエルフの血が薄まるほど弱く、ドワーフがちょっとマシで人間とホビットがどうでもいい感じ。
いや、当時の私の感想ですよ? システムのレビューでなく。
D&Dも職業格差の大きいシステムでしたが*4、それに輪を掛けて不平等なPCが作られていきます。
今ならこれは「能力の平等」ではなく「機会の平等」であり、ロールプレイ支援という観点から見れば不平等ですらない、とか思いますが、当時はパワープレイにどっぷり浸かる子供だったんで・・・。
また、MEEPは危険な荒野を移動するだけで経験値が貰え、攻撃を当てたり止めを刺したり、何らかの判定をする度に経験値がもらえる素敵システムでした。
お金を稼ぐと経験値がもらえるD&Dの訳分からなさ(当時は疑問を持たなかったけど)に比べて合理的なようですが、・・・死ぬほど面倒くさかった(^^; *5
それでも、道中薬草を探し続けながら*6探索を続け、洞窟の中にいたトロールに蹂躙された時点で、我々のMEEP体験は終了しました。
その後、私達はあっさりD&D世界へと帰還し、MERPが遊ばれるのはその後数年なかったのでした(ちゃんちゃん
やっぱり、ルールブックは重さで選ぶもんじゃないよなー。*7
・・・・・・・・・・・
今回の話は私がこんな風にTRPGを遊んでいました、というバカ話です。
「昔は大変だったんだぞ」という自慢でもないし、「若い頃の苦労は買ってでもしろ」な非合理的な意見でもありません。
いや、なんか、昔の話されるの嫌な人もいるかな、と思ったのでフォローさせて頂きます。