ライブRPGプレイレポート(独断と偏見版)

ライブRPGに参加してきたので、今日はそのプレイレポートの話。


とてもとても、独断と偏見にみちたレポートであり、読みやすさも論理的展開も無く、思いついた事を延々と書き綴ってみました。
それでも、どんなセッションだったのか知りたい人だけご覧下さい。


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『始まり』
ある祝日のお昼にイエサブ前に集まる11人のTRPGプレイヤー(と、主査者側のマスター)。
なんでも、今日マスターする予定のヤコブが来ておらず、電話も繋がらないとか。


「じゃあ、代理のマスター立ててセッションしようか?」
「いやいや、今日は彼しかシナリオ用意して無いの」
イエサブで何か、シナリオ買ってこよう」
「ランダムダンジョンでも良いんじゃない?」
「いや、どうしても彼が必要だ。11人のPLを1度に捌けるマスターは彼しかいない」
最初の一歩目から茶々を入れ始めるプレイヤー達(ぉぃぉぃ


それでも(シナリオどおり)彼の自宅に訪問してみる事になり、電車を乗りついて彼の家へ。
「それにしても、来ないだけで11人に押しかけられるなんてマスターも大変だな」
「学生の頃に似たような経験があるよ」
「ところで、彼の住所って知ってるの?」
「いや、あった事も無い」
「さっき、11人も捌けるのは彼しかいないって、知り合いみたいに行ってなかった?」
「(うっ鋭い) えーっと・・・」
「あぁ、俺会った事あるよ。 頭が3つあって背中に翼が生えてた」
好き勝手バカ話をしつつ移動開始。


東大前駅につくとマスターが道案内すると言ってくれたので・・・。
「お、デビネーション(神の啓示)を受けた。 彼の家はこっちだ!」
「あぁ、私も急に彼の家を思い出した。確かこっちだよ」
このようなプレイングを協力プレイと呼び、GMフレンドリーな良いPLの証明です(たぶんね。


『11人の強盗』
クネクネと地元の人の通るような道を通って、ヤコブの家に到着。
インターフォンを鳴らしても反応が無いので、扉を開けようとし・・。
「まった。 罠チェックだ」
「よし・・・。無いぞ」
「HFO(男性の人間の戦士)の罠が無いって保証じゃ、あてにならないけどな」



見知らぬ扉を開ける前のお約束*1を済ませてから、家屋に侵入。
「えらく、大人数の強盗だな」
まったく、その通りでございます。


ヤコブの家は、右手が台所、左手が少し広めの部屋になっていました。
手がかりになりそうな物を探そうにも・・・人が多すぎて前が見えない(^^;
ざっと見た所、手がかりはビデオカメラしかないな(・・・そうか?


とりあえず、こねくり回すも操作方法が分からず、まったく動かない。
ハイテクな製品には縁が無いから苦手なんだよなぁ(筆者はパソコン製造業従事者です<ぉ
そこでふと、バッテリーもACも無い事に気がつく。 そりゃうごかねーよ。


と、ここで部屋にどよめきが。
顔を上げると、奥の扉が開いておりゾンビ(仮称)が暴れている。
おぉ、ヤコブ君は家にいたのね。
というか、ゾンビ(仮称)になってるんだ。
って言う前に。
「いや、もっと早く扉を開けることに気づけ!!」
意外と人間の注意力って散漫なもんだねぇ。


ゾロゾロとプレイヤーが部屋に入ってきて『さぁ出番だぞ』と張り切ったNPCヤコブ君の方が、目の前の扉を放置するプレイヤーに「早く気づけ!」と言いたかっただろう、と、筆者はここに自信を持って断言する物である。


『リサーチフェイズ』
ヤコブ君を放置して扉を閉め、本格的な家捜しを始めるプレイヤーズ。
ヤコブさんの様子を見に来たんだよね? ヤコブ君に会わなくて良いの?」
「どうぞ、ご自由に」(唸り声のする扉を指し示す)
「さて、明らかに手がかりになりそうなものがありますね」(巧みな話題転換)


とりあえず、ビデオカメラのバッテリーを発見し再生してみる事に。
だが、ここで問題が発生。<ハイテク装置使用>の技能を持ってない為、カメラの使い方がわからない<ぉぃ
「どうやって再生するんだっけ?」
「それらしいボタン無いんだよね」
「液晶触ったら動かない?」
「まさか。 ・・・あ、動いた」
タッチパネルに動揺する我々。 どこの田舎者なんだ、我々は(少なくともファンタジー世界の住人ではない


カメラを再生すると、謎の怪人に襲われるヤコブの姿が映っている。
会話は英語なんで詳細はわからない。 というか、音が小さくて聞こえない<ぉ<語学>担当が聞いた所、裏切りがどーした、とか何とか言ってるらしいけど、はて?
「えーっと、結局なに?」
「とりあえず今日はセッションは無理かな」
結論は、それかよ!


事態が進展したような、して無いような状況になって、途方にくれるプレイヤー達。
意味ありげな黒いカバンがあるんだが、ナンバーロックになってて開かないし。
「どっか数字ない? 6桁の数字」
「このクリーニング屋から帰ってきたワイシャツに8桁の数字が!」
それは管理番号だろう?
「いや、0を除けば丁度6桁だ!」 
「おぉ、なるほど」
何故か納得して合わせてみるもさっぱり開かない。 当たり前である。


そして再び停滞。
冷蔵庫の中を開けてみたり、台所をチェックしたり・・・。
「マスター。戦闘ルール確認していい? ヤコブを倒すのはルール内?」 
「戦闘ルールは無いので、ダメです」
「ちぇ」
困った時の万歳突撃も封じられて困る。


・・・と、その時。
「開いたー!」
ヤコブのTシャツの書かれていた数字を入れてみたら開いたそうな。
言われてみれば納得しない事も無いが、結構気づかないもんだ。
プレイヤーは(当然、筆者を含む)想像以上にマヌケな時がある事の証明かもな。


そして箱の中から出てくるノートPC。
立ち上げると怪しげな魔法陣の写真と、意味ありげなアドレスにパスワード。
「ねぇ、どこかにLANか電話回線ない?」
「無いね」
・・・シーン。 



(そこでマスターから「キャッシュ」という神の囁きが)
「あ、そうか。キャッシュを確認してみよう(白々しく)」
「あぁ、そうだね。何か手がかりがあるかも」
唐突に、協力プレイに目覚めるプレイヤー達。


英語版IEに苦労しつつもキャッシュを見るがさっぱり何も無い。
あーでもない、こーでもないと困っていると再び神の介入があって・・・。
「頑張った結果。こんな日記が発見されました。 詳しくは近くのネットカフェで見てね」
・・・つまり、キャッシュにもデータなかったのね。 
ともあれ、手に入れた日記を読んで、ネットカフェに移動する事に。


曰く、最近ヤコブが再会したゴメス教授はアステカ文明を研究している考古学者で、彼の説ではアステカ文明では魔術が行使されており、教授自身も魔術が使えるのだとか。教授はヤコブに「デスサーバント(不確定名:ゾンビ)作成を手伝ってくれれば、君にも不死身の法を教えてやろう」と語ったらしい。
我らがマスター、ヤコブは教授が本当に不死である事とゾンビ作成を目にする事で真理に目覚める。
曰く『教授を殺して僕が不死者になれば、この星で僕を止められるものは誰もいない。
僕はGodzilla(ゴジラ)の様に無敵だ!」
「・・・ゴジラのように、なんだ」
「ゲーマーが不死者になると、こんな風に思うんだな」 


『ジャックイン(嘘)』
まぁ、それはともかく日記の残りを取りにネットカフェへ。
ゾロゾロ11人(+非実体1名(マスターね))で行軍を開始すると、みるみる前衛と後衛の差が開く。
「どうしたの?」
「後衛が日記を読みながらだから移動速度が遅いんだ」
「つまり、通常アクションで書類を読んでるんだな。それは確かに2倍移動には敵うまい」
・・・論点はそこでいいんだろうか? 


ネットカフェについたけど全員は入れないので、二手に分かれる事に。
一組は情報を入手すべくネットカフェ。もう一組は疲れを癒すために喫茶店へ。
「つまり、<知識系PC>と<肉体系PC>って事だね」
パソコン製造業従事者は<知識系PC>でした。 


そしていよいよ電脳空間から情報を引き出す。
「えーっと、アドレスはこれで良いんだっけ?」
「ログインはどうするんだ?」
「あ、まだ続きがある、続きが」
「プリンターが動かん」
マスター側の巧みなトラップ(本人否定)に苦戦するが何とかヤコブの日記の最新版をゲット。


日記曰く
『ゴメス教授が"メイドカフェ"で落としたゾンビ撃退法の重要書類を拾って隠しておいた』
・・・。
「ゴメス教授って、アステカの魔術を使えるメイド好きな教授なんだね」
「なんでゾンビ撃退法の重要書類を落とすんだろう」
疑問はつきないが、そこは深く考えずに協力プレイ実施。


『分離行動は死のサイン(ホラー物ならね)』
タマゴとレモンと蜂蜜と塩などなどを混ぜ合わせた秘薬を作ってヤコブを倒すチームと、教授を探してうろつくチームに二手に分かれて行動開始。
教授の手がかりは、新宿にいるらしい鉤爪の浮浪者から目撃証言を聞く事だけ。
「それって無理じゃない?」
「まぁ、なんとかなるんじゃないんですかね」
見切り発車。 


新宿への移動中にヤコブ討伐チームから電話が。
「どうやら、ゴメス教授は唯一の弱点である自分の心臓をコインロッカーに隠したみたい」
急に盛り上がってきました。
「その番号は・・・、ツー、ツー、ツー」
移動経路が地下鉄だったので、電話が途切れた・・・。
「これは向うのチームは全滅だね」 
「うん、きっと向うは血の海だ」
「もう一度電話すると『バカめ! お前の仲間はもう死んだぞ」とか言われるんだ」
好き勝手な想像で盛り上がる新宿チーム。 いよいよ佳境です。


コインロッカーを求めてさ迷う我々の前に立ちふさがる、怪しい食べ物を売る鉤爪の男。
って●.●さん?
(マスター:「どっきりを用意するのがライブRPGのコツです」 参りました)


知り合いの人に良く似た鉤爪の男から情報を聞き出そうとすると「俺と同じ食い物を食べない奴には何も話さん」と、ネズミの肉ソーセージ(自称)を二本突き出された。
当然のように男性陣の内、若い方から二名が果敢に挑戦する。 それを暖かく見守る年長者。 
「辛い〜!」
地面に倒れ、のたうつHFOを見下ろして深く頷く。 
「やっぱりな」


「俺は代々木公園で怪しい男達を見つけて追いかけたが、残念ながら手が鉤爪なんで追いつけなかった」
「鉤爪じゃあ、しょうがないな」
「って、鉤爪は関係ないじゃん!」
突っ込んでくれる人がいるのは幸せな事だ。


「その鍵は、俺たち鉤爪族の縄張りである地下のコインロッカーの物らしいぞ」
「一族がいるんだ・・・」
生まれた時から鉤爪だった男は、怪しい儀式をする男たちが落としたと言う鍵を渡してくれた。
色々、鉤爪族について聞きたい(突っ込みたい)所だが、今は時間がないので断念。
「ところで、君! 僕達と一緒に冒険をしないか!」
「断る!」
何事も無かったように、コインロッカーに急ぐ新宿組。



「馬の研究で博士号取ったものの誇りにかけて! これはブタのレバーに見える!」
コインロッカーから出てきたのは、タッパに入った赤黒い肉。
てっきり、ハート型クッションでも出てくると思ったのに・・・負けた。
それにしても不死者(イモータル)唯一の弱点である、自分の心臓をタッパに入れてコインロッカーとは、ゴメス教授は只者ではないな。
「ほら、まだ生きてる! 生きてる!」
(タッパーを揺すってみせる協力プレイが光る!)
「それより、これどうしよう。焼いて喰っちまうか?」
「半日も放置されていたレバーを食べるのは危険すぎるね」
「そうだね」
・・・。
・・・・・・。
「あ、いや、心臓、心臓。 これはゴメス教授の心臓だった」 
ひたすら協力プレイに努める模範的なプレイヤー達。
心臓を手に入れたので、儀式現場である代々木公園で分かれた仲間と合流する事にしました。
ついに最終試練上へ!


『決戦の場所へ』
そして。
「ここは明治神宮だね」
「代々木公園はどこ?」
微妙に迷ったのは、忘れる事にする。 


「代々木公園、大きいね」
「うん」
広大な公園を目前に呆然とする我々。
別働チームから『シルバー製のケッツアルコアトルの像を探してくれ』と指示を受けたのだ。
「とりあえず、地図みてみようか」
「そですね」
代々木公園マップを見るが、ケッツアルコアトルの像の在り処は書かれていない。
「・・・てーか、本当にあるの?」
仕方が無いので、彫像のありそうな噴水のある池を目指して歩き出す我々。


「あ、きっとあっちに像があるよ」
突然、神懸かったのか妙に具体的な方向を指し示すメンバーの1人。
「なんでわかるの?」
「マスターがこっそりあっちに行ったから!」
おっとっと。


・・・ある意味、神懸りな指摘に動揺する我々。
「そのマスタースクリーンの後ろを覗く様な真似をしてはいけない!」
協力プレイ、協力プレイ。
見なかった事にして、代々木公園を散策する事にしました。


聞こえてくるロックバンドの音は、あまりに凄いせいで既に人のものではなく・・・
「怪獣の鳴き声のようだね」
「ケッツアルコアトルかな?」
アジアンテイストな民俗音楽がドンドコドンドコ鳴り響き、棒を持って踊り捲くる謎集団(ステッキダンス?)、輪になって踊る人々(フォークダンス)等など、代々木公園は既に魔界なのでした。


で、ぐるッと代々木公園を回って戻ると、ばったり別働隊と合流してしまう。
うわっ、偵察部隊なのに何も見つけてなかったら、サボってたみたいじゃないか。
「あぁ、あっちに怪しい像があったよ」
とりあえず、適当な方を指す。 怪しいも何も単に目に付いた石像を指しただけだが。
「おぉ、本当にシルバーさんが作ったケッツアルコアトルの像だ!」 
なんだってー。 ・・・あ、ほんどだ。 ・・・代々木公園は奥が深い。


石像の前でたたずむ我々。お互いに状況を説明する。
「被害者が一名出ました」
「何があったの?」
「秘薬をヤコブにかけにいった人が、ヤコブに襲われて・・・」
「助けられなかったの?」
「こっちに来ると危険なので、ドアを閉めました」
「・・・さいですか」
人間、いざとなると途端に冷静になる事もあるんだ、と学んだひと時でした。


待ち時間に秘薬を見せてもらう。
取り出されたのは黄色い謎の液体が入った、小さなスプレー瓶。
スプレー型にする事によって、一度きりの手投げ武器を遠隔武器へと簡単改造!
うーむ、ファンタジー世界の聖水をスプレータイプにするのはFQでやってたかな?
「そして、このスプレーを手に吹きかける事で、なんと近接接触武器に!」
・・・手が凄い臭いがするけど、そこは指摘しない事にしよう。


「ソンビだー!」
湧き上がる歓声にそっちをみると、木々の間を走るゾンビの影。
「突撃!」
何だか知らないけど、思わず全員で突撃するプレイヤーの人々。
えーっとゾンビは強いって設定だったな、と思い出したのは後日でした。


数の暴力でゾンビを取り押さえ、秘薬を噴射して倒す。
足蹴にしつつ、勝利のポーズを取る前衛を見ながらふと思った。
接触攻撃もしたんだけど、良く考えたらゾンビ役のNPCさんには何をしてるのかわからないから効く訳もないよね。
とてもナチュラルに、PL知識とPC知識が混ざってました、えぇ。


『最後の戦い』
あとは教授だけどこれからどうしたもんかな?
と、木の陰に隠れてこちらをうかがう人影が・・。
「9/10遮蔽をする不審人物発見!」
いや、むしろ、こっちの方が不審人物なんだけどね。


とりあえず、再び全員でその人影に近づく我々。
ケッツアルコアトルの像の事なんか、すっぱり覚えて無いらしい。
突然、人影がダッシュ! 
どうやら人影は本当にゴメス教授と生贄の女性らしい。
それに釣られてプレイヤーの人々もダッシュ
・・・あ、生贄の人、こけた。


我々が人質の人を心配してる間に快調に速度をあげるゴメス教授。生贄がどうなってもいいのか。
負けじと走り出す前衛陣(HFO)。
それ以外の人は、すっかり追いかける気がなくなったのでノンビリついていく事に。
再び数の暴力を行使したプレイヤー陣の活躍に、取り押さえられるゴメス教授。
戦いは数だねぇ、兄貴


そこで事態は急転。
捕まえた事に安心した前衛の手をすり抜けた教授が生贄の人に飛びついて、首にナイフ!
「おぉー、リアルに首ナイフ問題だ。 たぶんナイフは1d4だから死なないよ」
なるほど、ここで教授の心臓を使用するのね。 交渉かな?
とか、マヌケな事を思っていた筆者の予想を裏切って、ゴメス教授が人質の首をすっぱり切断(のフリ)。
「あなた達の負けです!」
なんだってー!


よくよく考えれば、生贄にするための女性を人質にとってもまるで意味が無いのは自明の理。
正解は、教授の心臓(ブタのレバー?)を地面に叩きつける事だった。
不死者な教授の唯一の弱点だ、って言うんだから当然だった。
>でも、参加者の中には罪の無い食べ物(ブタのレバー)を地面に叩きつけられる様な悪人はいなかったのです。


絶体絶命のピンチからの、まさかの逆転でゴメス教授は本物の不死者(ゴジラと同等)になり、
プレイヤー達はいつの日にか、再戦を誓うのでした。
「次は、プレイヤーもコスプレするようなライブRPGを用意します!」
・・・メイド服だったら、怒るよ?


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いやー、本当に楽しかった。 次回があったらまた参加したいな。
ライブRPGに興味のある方は、まともなレポも参加者の人が公開している筈なので、そちらをご参照下さい(他人任せ

*1:地方限定。例えばフェイルーンとか