当たり前すぎてルールブックに書いてないゲーマーの作法


もうすぐ4月ですね。学生や新社会人は新しい人との出会いの季節かも知れません。
ちょっとweb上を見るとフレッシュマンに対する助言がアチコチに公開されており、フレッシュとは縁遠くなった自分も、改めて考える事があったりして結構面白いです。


…なので、これのTRPG版を考えてみましょう、というのが今回のネタ。
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●遅刻をしない●


遅刻なんて大した事ではありません。
確かに貴方が5分遅刻したからと言ってセッションに重大な影響を与える事は無いでしょう。


でも、そんな大した事でないからこそ遅刻はしない方が良いのです。
遅刻はたったそれだけで「いい加減な人」という第一印象を与えるからです。
第一印象を覆すのは大変ですよ? 特に初対面の人と遊ぶ時は。


最初のセッションの時くらい、早めに家を出る方がトータルでお得です。
行った事が無い駅が集合場所だったりする時は、路線検索をすればかなりの精度で適切な路線と時間をはじき出してくれます。



●体調を整える●


言うの簡単だけど、100%完全に体調管理する、というのは非常に難しいです。
私も何度がご迷惑をおかけした事があります。


でも、それでも前日の睡眠時間の確保くらいは何とか頑張りましょう。
「徹夜だけど寝ないでセッション頑張る」というのは、本質的に全然意味の無い行動です。
「そこで頑張るくらいなら、他の所で頑張って寝る」というのが健全な行動です。


セッション中にPLが寝ると言うのはGM的にショックを受ける人は多いです。
「お前のシナリオ、つまんねー!」と罵倒されている、と受け取られる可能性もあります。
そんな事にならないように、数日前から体調を整えるように努める方が、人間関係を円満に進め、結局は、お互いの為になります。


100%の体調管理は仕事の都合とかで難しいけど、無理してそのセッションを乗り切るよりも、日頃から少し注意して健康を保つ方が、たくさんのゲームを楽しめますよ。


●メモを取る●


人間の記憶力というのは確実性に欠けますが、関連キーワードなどに触発されて記憶が蘇る事例は事を書きません。
自分用のメモ書きでも構わないので、キャラシートの端っこに色々メモをしておくと、よりセッションを楽しめます。当社比で言うと30%増量くらい。


メモの内容としては、仲間のPCの名前が筆頭です。
「自分のPCの名前をきちんと呼んでくれる」=「自分の話を聞いてくれている」と受け止められがちなので、相手の話を聞かない人よりは好意的になります。


次にメモを取るのは固有名詞。 
多くの場合、GMが語る固有名詞は何らかのヒントや行動指針になりますから、メモっておくに越した事はありません。


もし、可能ならセッション終了後に、そのメモを元に簡単なプレイレポを書いておくと、いつかセッションを振り返る時の良い思い出になりますし、それを一緒に遊んだPL達に公開すると更に好感度が上がります(ぴろりろり〜ん)
GMに見せてあげればやる気もアップ。 次のセッションも成立しやすくなると言う物です。



●人の話を聞こう●


「そうか、分かったぞ! これは…」「ちょっと待て。まずGMの話を最後まで聞こうよ」
自分のアイディアを早く話したい気持ちは分かります。熱中してる時って皆そうです。
でも、ほんの一呼吸置いて他の人の話を聞く事は重要ですよ。


GMの話を聞く事の重要性は言うまでもありません。
基本的にTRPGGMの語りが最大の情報源だから、まず最初はGMの話を聞きましょう。
最初の半分を聞いた段階で閃いた妙案も、最後まで聞くと気が変わるかも知れないし。


他のPLの話を聞く事も重要です。
人は「自分の話を聞いてくれる人」「自分を認めてくれる人」に好意を持つ生き物です。
それに誰かの意見はどんな物であっても自分の意見の参考になるものです。
人の意見を聞く為に時間をおく事が、自分に冷静さを取り戻させる事もあります。


まず一通り、人の話を聞いておいて損をする事はありません。



これらは本当に単純で当たり前のことですが、コストパフォーマンスの高い事柄です。
少し心がける事で、少しですが確実にセッションは快適になり、楽しくなります。


「空気を読む」とか「積極性を発揮する」とか「素敵コンボで魅せる」などという技は、先に基本技を身につけてからでも十分です。


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うーむ、書いていて自分も痛い(笑)
家を出る時間を間違えて遅刻するとか稀にあるんだよなぁ。
駅に着いたは良いけど集合場所が分からないとかも。…反省しよう。 
5分遅刻x参加者6人だと、延べ30分の遅刻だからねぇ。


それと「人の話を聞け」とかはルルブに書いてあったかも知れないな。