初心者迎撃チーム


今日は初心者対応用企画”初心者迎撃チーム”でDMをしてきました。
http://dnd.achoo.jp/beginner/DAC_bit.html


今回はD&D初めてな人から、一番多くて10回目の人が集まってくれました。
まだまだ新規参加したいって人は多いんだな、と再確認。
話を聞いて見ると「昔D&Dをしてた」とか「SWを10年前に」みたいな人が結構いるみたい。
(勿論,TRPGに縁が無かった人も多いけど)


そういう人はD&Dが始めてでも、戦闘行動の機微や魔法の使い方などに鋭い視点を見せるので、つくづく侮っては行けないと実感した。


私が昨日見た感じだと戦線の構築とかは、D&D自体は遊んで無くてもソードワールドとかを遊んでると結構身についてるみたい。
まぁ、確かにソードワールドはエンゲージ戦闘では無いんで、自然と身についたのも当然かもね。



それから、今回もPHBが卓に溢れかえりました(笑)
それどころか話を聞くに、D&D2回とか5回の人でも結構コアルールを揃えてる人が多い。
やっぱり、外にゲームしようと出てくるような「D&Dを遊びたい人」にとってはルールの金額という壁よりも、遊ぶ環境が無いなどの方が障害なんだなーと思った。


環境整備となると、これはなかなか難しい話だ。
単純に、初めての人向け企画だけをしてれば良いって訳じゃないしね。



使用したシナリオは「鬼哭き穴に潜む罠」なので、ここからネタバレを含みます。

































今回印象的だったのは捕虜の尋問など。


PL1:で、その族長以外に脅威になりそうな魔法使いってどんな奴だ?
雑魚:どんな奴って言われても、うーん、まぁ愛人だな。
PL2:そ、そうか。ゴブリンにだって人間関係は色々あるよね。
PL3:愛人って事は、本妻がいるの?
PL4:その愛人から族長を諌めさせれば良いんじゃね?
雑魚:いや、族長は嫁はまだいないな。
PL5:なるほど。ほんとに愛人なんだな。
PL1:結婚する気は無いって事か。
PL2:遊ばれてるんじゃないか?


・・・君達、ゴブリンの愛人問題に飛びつき過ぎだ(笑)



この路線はその後も続き、ゴブリンの巣に潜入した後もこんな感じ。


PC1:(捕虜にした見張りのゴブリンに)ゴブリンの女に会わせてくれ。
ゴブ:? 女って誰のことだ?
PC2:族長のコレだ (小指を立てる)
PC3:そう。コレに会いたいんだ。(小指を立てる)
PC4:コレなら平和的に交渉できるかも知れないからな。(小指を立てる)
PC5:コレの部屋に案内してくれ。(小指を立てる)


みんなして小指立てさせんな(笑) それはグローバルスタンダードじゃねーから(たぶん(笑))



その後もゴブリンの人間関係を利用しようするんだけど、結構手口が酷い(笑)


ゴブリンが暴れた背後には、ゴブリンに人間を襲うように要求するドラゴンがいるらしい事を突き止めると「ドラゴンを倒してやるから」という理由でゴブリン達に協力を要請する。


PC1:優しかった頃の族長に戻って欲しいだろ?
女ゴブ:彼は昔から権力志向が強かったけど、本当は優しい人なの…。
PC2:君の愛の力で彼を取り戻すんだ!


結局、相手の女ゴブを利用して族長を連れ出してもらい、その間にドラゴンを抹殺する計画を立てる。
PL達は知恵を絞って作戦を練り、なんとか戦闘を少しでも減らそうと頑張った。
勿論、その背景に、バードの圧倒的な<交渉>技能と、シナリオ的設定があったのは言うまでも無いが。


DM:了解。じゃあ、誰かこの女ゴブの魅力判定を代わりに振って。成功したら族長は連れ出されるから。
(シーンとするPL達。誰も振りたくないらしい(笑))
PL3:じゃあ、俺が。 とう! 「3」!(笑)


ま、努力したって報われるとは限らないのがTRPGの面白い所だよね。結局、強襲する事になりました(笑)



ドラゴン戦は比較的余裕があったな。勝因は何よりリソースが潤沢に残っていた事と、間合いの長い武器があった事。
天井が低くって距離が取れないんだよね。
幾らドラゴンとはいえヴェリーヤングでは2Lv5人に近接戦闘されては勝てません。


あと1撃!くらいまでは行ったんだけど、結局ふるぼっこ。 そこは何か悔しいぞ(笑)



今回のセッションは比較的ロールプレイと作戦立案に偏って、戦闘自体は少なめだったかな。


まぁ、これはこれであり。
戦闘で細かい所に拘るよりも、みんなが参加できるロールプレイと作戦立案を重視すると言うのも(ゲーム自体には慣れている人達相手なら)ありかも知れないやね。


私自身も、実に楽しいセッションでした。



それはそれとして、セッション終了後の雑談の時に出てきた話で面白かった事。


「もっとD&Dを遊びたい」という人達で人を集める事自体は結構出来るらしい。
何だけど、そこで問題になるのが「DMどうしようか?」という事らしい。


まぁ、それであれば、別に私や知り合いの人が「派遣DM」として行くのもありかも知れない。
そんな話をしてたら、こう言われた。


「DMが気に入らなかったら『チェンジ』してもらえますかね?」(笑)


…それはキツイです、ごめんなさい。せめて事前選考にしてください(笑)
(勿論、馬鹿話で本気で言われた訳じゃないよ)


まぁ、それくらいDMの重要度は高いという事なんだし、注目度も高いんだろうな。
ホストやホステスの人達みたいに「指名度No.1」を目指して精進する、と言うのは面白いかも知れない(笑)