猫生活のススメ(実践編)【D&D3.5e】

僕は猫である。 名前はユリン。 生まれはハードバイであり、今の所の仕事はとある魔法少女のお目付け役。


ってな、感じで、D&Dで猫プレイを満喫してきたので、今日はその話。
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以前から熱望していた"D&Dを猫で遊ぶ"をしてきた。
1セッション中、ずっと猫。 幸せだなー(笑)


多分、恐らく、きっと、絶対、同じように猫で遊びたいと思う人がいると思うので、猫プレイの先輩(笑)としての助言交じりでプレイレポを書いて見ます。
いつもながら記憶頼りなので所々違いますし文章に起こす為に削ったり加筆してますが、だいたいの方向性はあってるでしょう、きっと。


猫PC作成:
猫プレイの為に"tibitt"という追加種族を使用しています。
未訳サプリ(DragonCompendium)ですが、別に強くも何とも無いので使用許可をDMにねだってみましょう(無理強い不可)


今回の私のPCはローグ(盗賊)9/サイオン(超能力者)3の12LVのPCでした。
サイオンが3LV入っているのは「サイオニック・タンズ(通訳魔法)」が必要な為です。
これが無いとPTメンバーと話せないのだ。猫だからね(笑)


猫PCで遊ぶ場合の最初の課題は、どうやってPTメンバーと会話をするのか、と言う点。
方法はたくさんあります。一部の悪役用クラスでテレパシーが標準でつくクラスとかね。


でも、今回採用したのは使いやすい超能力(呪文も動作も要らないから猫向き)と<はったり>技能。<はったり>技能の説明を読むと達成値20を出せば、襲撃計画など複雑なメッセージとして身振り手振りで伝えられる、との事なので、超能力パワーが勿体無い場合は、猫パントマイムで頑張るのがオススメです(笑)
(ちなみに、傍から見て猫が何をしてるのかを理解するには<真意看破>が必要です(笑)。 話し相手は判定不要)


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さて、会話さえ出来ればこっちの物、と思ったのですが、重大な問題が。
肉球では罠が外せない(笑)


ついでに鍵も開けられない。 これではローグとしての役割が半分程度しか果せません。
「猫だから仕方ないんだ!」と開き直る手もありますが、大人の猫としてはそれもなんなので今回は"Gloves of Man"という未訳サプリ(Savage Species)のアイテムを使用しています。
これは動物や触手にはめると人間の手と同様の働きが出来るという優れ物。高いけど(42,000GP)。
これのおかげで肉球での鍵開けや罠外しは勿論、楽器演奏からプラカードでのPT会話まで何でもござれです(ぉぃ)
これがダメな場合はアーケイントリックスターでも検討しましょう。


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最後の問題が装備品。 tibittは猫形態ではローブも着れないし、アイテムの持ち運びも(基本的に)できません。
指輪(変身時にチョーカーやアンクルになる)とブール(変身時にアンクルになる)で頑張ります。
あとは許可があればサイオニック・タトゥーとか。 今回はDMのご好意で爪にタトゥー入れてネイルアートにしてました(笑)
(タトゥーは肌に書く必要があるのですが猫の肌って肉球くらい? 人間形態の時に書けば猫形態でも毛の下に刺青残るかも?)
額に宝石が張り付くサードアイもオススメ。 (ルナ?アルテミス? 聞こえません(^^;)


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このようにPC作成を頑張って、ようやく当日のセッションです。 


PT構成


Force Missile Mage:
マジックミサイルの専門家。というかそれしかないクラス。
今回はFMMだけでなく他のクラスもマルチしてるので、もっと酷い技(笑)を隠し持ってる筈だ。


Archivist:
PCがDragonboneなので、見た目が直立歩行した竜(笑) 喋る猫よりも怪しいから! 
PsionicTheurgeもマルチしてたような。竜にしか取れなく特技を色々駆使する素敵キャラでした。


ハーフオークのオカルトスレイヤー:
PT唯一の前衛でダメージディーラー。 扉を開ける係りなので酷い目に合い続けた。
ってか、あれはPLが良い人なので危険な役目を引き受けてるせいだと思う。
そして、D&Dでは良い人は長生きできないのだよ(ぉぃ(笑))


Wizard:
12才の魔女っ子。正確には敵をカエルにする魔法使いだけど。うちの猫の主人です。
12才の時に時間停止の罠にかかって、その後ドリームプレーンで冒険をしてたらしい(笑)


Favored Soul:
「大剣で突撃する」 と予告しておきながら、信仰系ソーサラーとはやるな、この似非僧侶め(笑)
回復魔法はさっぱり使わず、突撃して殴る人。 どんなクラスでも殴る根性は素晴らしい。


Roge/Psion
むしろネコ。ただネコ。ともかくネコ。 それ以外に言う事はあまり無い。


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2人ずつの個別導入を経て全員が出会って意気投合。過半数の意向である邪悪な施設を襲撃する事に。


ねこ:「施設の入り口の扉を偵察してきますね。 タッタッタ」
オカルトスレイヤー:「魔法のオーラ感知!」
ねこ:「てったーい。 タッタッタ」


オカルトスレイヤー優秀。 というか魔法だと偵察しようがないぞ、ローグ!(シクシク)


どうも扉の罠はアラームらしいが、反応させてみても(ネコが一匹でひっかかってみても)飛び出してくる気配は無い。
忍び込める窓も扉も無いようなので、偵察は諦めて、強行投入へ。


DM:扉を開けると中に明かりは無い。
ねこ:暗視も夜目もあります。
DM:部屋の中には魔法陣に転移扉、魔法のプールがあって、奥にも部屋があります。
ねこ:部屋の中を<視認>! 隠れてる敵か何かはいませんか?
DM:みつかりませんね。
ねこ:じゃあ部屋に入って、その魔法陣を・・・。
DM:入った所でトラップ。 酸の雨がドバーン!
ねこ:なんとー! (クルクルクル、シュタッ!<回避成功。ノーダメージ)

入り口真ん前に魔法の罠かー。 相当ダメな敵だとみた。


ねこ:その魔法陣を<探索>達成値36.これなら見つかるだろう。
DM:特に見つかるものは無いね。
ねこ:じゃあ魔法陣の脇を抜けて、奥を確認します。
DM:魔法陣に近づいた時点で魔法陣発動。 シナリオに見つけるための難易度が何故か書いて無いので探知不能(笑)
ねこ:なんだとー! (クラクラクラ。6秒眩暈)


DM:そして、突然現れたデーモンがライトニングボルト!
ねこ:きゃー! (クルクルクル、シュタッ!<回避成功。ノーダメージ)
オカルトスレイヤー:げふっ! (気を利かせて後ろについてきて巻き添えを食った)


いきなり盛り上がってまいりました。このデーモン1ラウンドに通常行動に加えて魔法も同時使用してくる強敵だ。


ミサイル使い:撃てー! 
ゴゴゴゴッ。 マジックミサイルとは思えないダメージだけどさすがに一撃では死なないね。


魔女っ子:カエルになっちゃえー!
魔法抵抗突破。 対魔法判定失敗。 意思判定失敗。 ぽふっ!。


うちのご主人の魔法で一瞬の内にカエルにされるデーモン(笑)
今までペイフルポリモーフって実際に使用してるの見た事無いけど、オニのように強いな。
タイミングを合わせて後ろに瞬間転移してきた敵クレリックが哀れと言うか何と言うか(^^;


その後、グレートソードを持った似非僧侶とオカルトスレイヤーが敵クレリックを追い詰めます。
一応、私も不意打ちをしようと距離をつめて物陰に隠れていると・・・。


DM:その3人に向けて、フレイムストライク!
ねこ:ええー? <隠れ身>見破られた?
DM:似非僧侶とオカルトスレイヤーを範囲に入れたら、偶然あなたも入りました。
ねこ:ずっこーい! (クルクルクル、シュタッ!<回避成功。ノーダメージ)
オカルトスレイヤー:がふっ! (直撃した)
似非僧侶はひょいっと避けたらしい(たしかね)


オカルトスレイヤー:このやろー、うりゃ!
その後、似非僧侶とオカルトスレイヤーの猛攻(八つ当たり?)によって敵クレはお亡くなりになりました。


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敵を一掃すると残ったのは奥への扉が2枚。
・・・怪しい。


オカルトスレイヤー:ノブに届かないだろうから持ち上げてよう。
ねこ:ありがとう。 罠<捜索> ダイス目は8か。低いな。
DM:罠は見つかりません。
ねこ:ぶら下げられたまま、扉を開けます。
DM:そこでトラップ。 扉の前が爆発します。
ねこ:やっぱりー! (クルクルクル、シュタッ!<回避成功。ノーダメージ)
オカルトスレイヤー:ごふっ! (とばっちりで直撃)


部屋の中は敵クレの私室。 適当に手がかりを探す私達。
そして、残るのは最後の扉のみ。


ねこ:(仲間に)離れててね。ダイス目は10で扱いで(tale10といって、20面ダイスで10の目が出た事にするオプション)
DM:罠は見つかりません。
ねこ:難易度が高いのかな。ここは時間をかけて調べる方が良いのかどうなのか。うーむ。
竜人:扉に罠があると思わせるトラップの可能性もあるかも。開けてみたらどうかな?
ねこ:おぉ、するどい! 確かにありそうだ。 じゃあ、ノブに飛びついて開けます。


ノブにぶら下がるネコ。 無意味に可愛い姿ではある。


DM:そこでトラップ。 ビーン!とダメージを与える音波攻撃が。
ねこ:うそつきー! (クルクルクル、シュタッ!<回避成功。ノーダメージ)
竜人:ごめん(^^;)
DM:魔法の罠はすべからく難易度が高いので、その程度では見つかりません。


最後の扉は封印された地下への道だったので、弄らずに撤退する事にしました。


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という訳で、最初のセッションでは罠のありそうな場所ほぼ全てを調べておきながら、全部ひっかかかるという離れ業を演じました(笑)
調べて見つけられないと言うのは、プレイングに問題があるんじゃなくて、キャラクター作成時点に問題があるんだよな。
やっぱり、捜索などに役立つアイテムを何も装備して無いのが間違いか。
ネコだから持てないんだよー! (負けネコの遠吠え)


でも罠を外せないんじゃ盗賊として役に立たないので、魔法の虫眼鏡をご主人に持ってもらう事にした。
"Gloves of Man"があるから肉球でも魔法の虫眼鏡が持てるぜ!


虫眼鏡を肉球で持って罠を探す猫って、どうよ?(^^;


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そして、セッション2回目を続ける。
今度は、ダンジョン探索らしい。


むやみやたらと広いダンジョンを行く冒険者達と、その前をシュタタと走るネコ。 
そうか。アニメやマンガで良くある"主人公達の前方を走る猫"は偵察をしてるのか(間違い)


意味ありげな7色に光る聖杯付き噴水などを華麗にスルーしつつ、やたらと小部屋のあるエリアに到着する。
中にはタペストリーが山ほど入っていたりするので、どうやら誰かいた事だけは間違いなさそうだ。


ねこ:この扉に罠<捜索> take10.虫眼鏡を使用して達成値は+5.
DM:罠は見つかりません。
ねこ:・・・嫌な予感。 (仲間に)2分待って。 2分かけてtake20してじっくり調べます。 
DM:罠は見つかりません。
ねこ:気のせいか。 これで見つからないのはありえない。絶対に罠はないよ。


という訳で、戦闘態勢を整えて扉を開けると。


DM:そこにはオーガメイジがいました。 待機行動でコーンofコールド発動(範囲攻撃魔法ね)
ねこ:だまされたー! (クルクルクル、シュタッ!<回避成功。ノーダメージ)


いや、誰もだまして無いけどさ(笑)
避ける猫はともかく、パーティメンバーにあわや大ダメージかと思ったのですが。


竜人:割り込みアクションで特技使用。このラウンドの範囲内の力術のダイスの目は全て1になります。


なんだ、そりゃー!(笑) 得体の知れない技が炸裂してピンチを引っくり返します。


オカルトスレイヤー:全力攻撃! ゲシッ、ドカッ、バキッ!
DM:ディスプレイスメント(視覚を歪ませて攻撃を避ける魔法)を使ってたんですが、全部当たりました。


いつも痛いのを我慢して最前列にいたのが功を奏して、オーガメイジに容赦ない攻撃。
さすがにハーフオークでオカルトスレイヤーで、且つ超能力で大型化してるとダメージがオカシイ。


似非僧侶:セイクリッド・キャスパードの後にナイト・ムーブ!


強化呪文をかけた後に、オーガメイジを挟撃する位置に瞬間移動してくる似非僧侶。
動きが胡散臭い。そもそもそれは普通はパラディンが使う魔法だろうが!(笑)


似非僧侶:1度使ってみたかった。 しかも挟撃状態ならスニークも乗るだろう。
ねこ:ディスプレイスメントで視認困難が来てるから乗らないね。
似非僧侶:そうだっけ?
ねこ:うん、そう。
魔女っ子:ディスプレイスメントをディスペルする方が良かったかー。


と言っても、残念ながら後の祭り。


ねこ:《攻防一体》5点+防御的戦闘でオーガを殴る。
DM:ネコは超小型だから相手のマスに入る必要があるので機会攻撃受けますよ?
ねこ:気にしません。 機会攻撃潰しに来たのです。 スニーク効かないとする事無いし。


そして肉球パンチ! あたったー!。
ダメージ1d2。STR修正とマジックファングの指輪の効果を入れて-1!
・・・絶対、1点なのね。 まぁ、ネコだから(^^;


そして、オーガはダークネスの呪文で更に視認困難を得ようとするのですが・・・。


似非僧侶:ブラインドサイトをかけてあるから、気にせず殴ります。 クリティカルで50点!
・・・おかしいから、それ。


ミサイル使い:そして、視認困難を気にせず必中のマジックミサイル!
DM:一応、オーガはシールドの呪文をかけてありますが・・・。
ミサイル使い:当然、シールドを貫きます。
一同:ありえねー(笑)


めでたくオーガメイジを仕留める事が出来ました。
そこでタイムアップ。


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と言う感じで、猫PCを堪能してきました。前日にぬいぐるみを探しに行った甲斐があったなー(笑)


ダンジョンはまだまだ広大でミニキャンペーンもPCは12Lvから17LVになるくらいの長さらしい。
・・・猫の将来設計考えてないぞ(笑)  でも、まぁ、猫PCでしばらく遊べると言うのは幸せだな。
あー、面白かった。