まったりセッション【D&D3.5e】

他のマスターの新規セッションに混ぜてもらってきた。

プレイヤーの1人としても楽しみだったのは当然だけど、同時にそのメンバーの中に数人初心者の人がいるので、他の人がどんな風に熟練度に差がある参加者達向けの
セッションを運用するのか体験できるチャンスだなぁと興味津々。


と言うわけで、今回はそのプレイレポート。
本当は熟練度に差がある参加者達向けのセッションに対する考察や意見も混ぜる予定でしたが、長くなったので次回以降に持越しです。


※未訳のシナリオGREEN RONIN PUBLISHING社の「Death In Freeport」のネタバレを多少含みますのでご注意下さい。
※勢いを重視してみたら、大変見難い日記になりましたが、この際なのでそのまま載せます(ぉぃ
※記憶頼りなので、ダイス目の記述などは1点くらい前後するかも知れません。展開に大差はありませんが。


○○○
事前準備としては、セッションの方向性についてアンケートを取り、また別の日に先に顔合わせとクラスの希望を確認する。


事前に顔合わせをするのは手間はかかるけど、中々悪くない方法だなぁと改めて思う。
やっぱり、始めてあって即セッションだとお互い分かり合う時間が少なくて厳しいからね。
セッション開始前までに期間があるのも、クラス相談をチャットや掲示板でできるのは助かる。
誰がどんな路線を希望するのかとかわかるからね。 ベテランばかりでなければ事前すり合わせはあった方が良いな。


そして、当日。
マスターだけ遅刻とか愉快な事はあったけど今回は割愛して(ぉ)、さっそくセッションに。
PT構成はこんな感じ。


パラディン:正義と規則に五月蝿い女聖騎士様。 でも戦闘では一番信頼できる。
クレリック:三歩あるくと頭が空になる健忘症のお兄ちゃんクレ。 善人。
クレリック:天然ボケな兄を世話を焼く健気な妹クレ。 老人介護のヘルパーさんのようだ。
ソーサラー:絵描きの爺さんエルフ(厳密にはまだ中年)。 だんだんダメな人に・・・。(PL:私)
レンジャー:やさぐれレンジャー。でも意外に友情に厚く義を貫く人。
ローグ  :ハーフリング。小さな身体に大きな勇気。たぶんPTで一番漢らしい。
バード  :エルフの詩人。悪漢に襲われて悲鳴を上げる人。典型的なヒロインキャラだと思う。


○○○


セッションは、パラ&クレx2が知り合いの友人から人探しを依頼される所から始まります。
曰く「失踪した友人を探して欲しい。彼は最近悪夢にうなされていたらしいのだ」との事。
詳しい話を聞くと、実は数年前にも失踪した事があり、何か酷い経験でもしたのかその時の記憶は無いとの事。
ホラー映画のようなオープニングだ。
上記の様な話を兄妹コントや街の紹介などを含めて少し丁寧に解説していく。


一方、その頃の残りの面々。
バードが水夫のちょっかいを受けているのを見かねてローグが割って入り意気投合して、仲良く船を下りてくる所からスタート。
レンジャーは港で日雇いバイト、ソーサラーは船の絵をスケッチしている。


と、今度は、港でたむろしていた悪漢たちに絡まれるバード。この絡まれ確率はヒロイン特性だろう、たぶん。
見過ごす訳にもいかんと渋々止めに入るレンジャーと、(レンジャーの後ろで)バードを庇って敢然と立ち向かうローグ。
新しい題材ができたと他人事として喜んでスケッチを始めるソーサーラー爺さん。


真昼間から人前で、しかもレンジャーがいるのを判ってて絡んでくるチンピラもいるまい、と気楽に見ていたのですが。
「じゃあ、戦闘はいります。 敵の初期配置はこうね」 「なんだってー!」


レンジャー達は6人のチンピラに包囲され、爺さんも目の前にチンピラ2名。
いきなり、包囲&隣接状態スタートですか(笑) しかもレンジャーは鎧も着て無いし、善良な市民は人前で刃物も振れないですよ。


「チンピラアタック! はい、クリティカル!」「げふっ」
「チンピラアタック! はい、AC10なら両方命中!」「がふっ」
行動順番が来る前に2人昏倒(笑) どーすんだ(^^;


庇ってくれた人を見捨てられなかったローグが次のラウンドに容赦なくフクロ叩きにされて昏倒。
バードはとりあえず、悲鳴をあげながら逃げ惑う。


『あー、こりゃー、ダメだな』と笑っていたら騎兵隊登場。 パラ&クレx2が合流しました。
これで何とかなるんだろーかと見ていると、1人パラディン様が立ち向かい。


「手加減つきパラディンアタック!」「はい、外れ」
「お返しのチンピラアタック! はい、命中!」「ぐふっ。私も次で倒れるかも」


人、これを称して”戦術的敗北:戦力の逐次投入によって各個撃破されてる”という(笑


マスター曰く「ここで華麗に悪漢を撃退してお互いを認め合うシーンなんだけどねぇ」
それなら、ただでさえ敵が2倍の人数なのに、こっちのパーティを二分するなw 隣接&フクロ状態から始めんなw
と、思ったのだけど、甘く見てたのも事実なので、後日の復讐を誓って大人しく負ける覚悟完了(ぉぃ。


でも、そこでお兄ちゃんクレが割って入り「私はこの街で最大の聖堂に所属する司祭です」と権力を盾に脅迫開始(笑)
や、本人曰く説得らしいのだけど、それはまぁ、とりあえず横においておく。
散々暴れて気も晴れていたらしい悪漢達は大人しく帰っていきました。


・・・PC達の一方的な殴られ損、ともいう(笑)

微妙に情けない状態で対面するパーティの面々。実はこの時に将来は予見されてたのかも知れないな。


○○○


とりあえず、応急手当もしてもらって目を覚ました面々が互いの事情を説明すると、これも何かの縁だし、
夜は聖堂に泊めてくれるとも言うので、今日くらいは人探しに協力する事に。
失踪した友人の家をみんなで家捜しする事になりました。


知識の神に仕える友人宅は、まるで徹夜続きの研究室のように見事な大混乱状態。
それぞれ手分けして、これと睨んだ所を探すのですが。


「ワシは部屋の壁のまわりをグルグル廻って隠し扉を探すぞ」
「いや、普通ないでしょう」
「こんな家には秘密の研究部屋があるもんじゃ。・・・・コロコロ(ダイス目1)。 うむ、無いな(笑)」
「(ダイスをコロコロ)いや、あったぞ(笑)」

世の中、多少判定に有利だろうが行動があってようが、結果はこんなもん(笑)  



見つけた秘密部屋には、異世界の物を召喚した魔法陣の跡と、ごっそり持ち出された本の形跡が。
さて、ますます楽しくなってまいりました。

彼は何を召喚したのか。 今どこにいるのか。 部屋一杯の書籍を持ち出したのは誰か。
疑問は尽きない為、更に部屋を調べ、周囲に聞き込みを開始すると段々情報が集まり始める。

研究内容は他次元に関するものであり、彼は上司の大司教を恐れており、この家を見張る謎の人物(たち?)が
数日前から見かけられており、彼は高名な海賊にコンタクトを取ろうとしていた、との事。

○○○
手分けをして調査を進めるパーティの面々。


お兄ちゃんはわかった情報を全て依頼人に伝え、上司の大司教を調べてくれる様に依頼。
(勿論、本人の記憶は揮発性なので、実際に説明するのは可愛い妹クレリックの役目です)
そこまで言って良いのか、と他の皆は言ったけど、キャラがキャラだから仕方ないよなー、と納得。
「わかった。では、それとなく調べておこう」という依頼人を見てこの人とはもう会えないかも、と噂する。


海賊船捜索組は、「血の復讐」号という停泊してても船長と一等航海士しか降りてこず、船長がハーフオークな輸送船(?)を見つける。
ってーか、あからさまに海賊船だろー!(笑)   (ちなみに、船員はオークなんで船から降りてこなかったらしい)


海賊船から調査する事にして、正面から交渉に持ち込んで相手の様子を探る組と、その間に船に忍び込む組を結成する。
上手く交渉に持ち込めて相手の素性を確認できればそれで前進だし、押し問答してる間に忍び込んで内部を探れれば言う事は無い。


と、言う訳で善意の第三者に事情聴衆を請う、と言う形でスタート。
交渉こそバードの華、みんなの助力もあって必勝の構え、と張り切ってダイスを振ると「1」(笑)
だから、世の中、こんなもんだって(肩をぽむ)  


だが、しかし。 こんな事もあろうかと、忍び込む組も用意してあったのさ。ガンバレ、ローグ&レンジャー。<水泳>判定! とう! ・・・「2」。 ・・・ぶくぶくぶく。く ローグ水面下に沈んでいきました(笑) 
どーよ、これ(笑) 世の中、厳しいよなぁ(遠い目)


でも、そこはなんとか再度の<水泳>判定で溺れ死には乗り切るが、船員が気がついたかどうか<聞き耳>判定をする事に。
交渉はさっぱりとは言え、押し問答をしてる事をアピールして状況ボーナスを貰うのですが。
マスターのダイスは・・・ころころ「20」。 
「誰かが水の中にいるぞ! 侵入者だー!!」


その後、必死で逃亡するハメになりました。
 よ、世の中って・・・(笑)


○○○


その日の調査がさっぱりだったので、翌朝、依頼主の調査結果を聞きに行く事にする。
この辺、調査員としてどーかと思うが、いい加減手詰まりになってきた苦しみを理解してもらえると嬉しいな(^^;
この時、念のためとローグに遠くから海賊船を見張ってもらう事にしておいたのが後ほど大変な事に。


依頼人に面会を求めると使用人が現れて曰く「実は、姿が見えなくて私達も心配しているのです」
やっぱり、失踪したー!(笑)

どーすんだ、これw 急いで探さなきゃ。 とりあえずローグを呼んで来よう。
と、レンジャーがローグが隠れていた物陰に急ぐと、そこには争った跡と彼の持ち物が少し。
ローグが誘拐されたー!(笑)


実は、このローグのPLは用事があってセッション前半までしか参加できず、今はNPC状態。
NPCだから、決定的な役には立たないかも知れないけど、極端に危険な目にもあうまい、と勝手に思い込んでいたのが大失敗。
てーか、預かったPCが死んじゃったら、どーやって、それをPLに伝えれば良いんだ(笑)


依頼人はとりあえず後回しにして(何処言ったかわからないしね)、海賊船に乗り込む一同。
もう1度PT分割しようかと思ったけど、前回の失敗があるので諦めました(^^;
ローグが人質に取られている状態なので、相手に言われるままに代表二名が武装解除して船長と会談。
交渉しつつ、隙を見て何とかするしか無いよなー。 さて、どーやって、話を持っていくか。
「私達はあなたの敵じゃありませんよ。 あなたに会いたがってたルキウスさんを探しているだけなんです!」
あっさりと全て白状するお兄ちゃんクレリック(笑) どひー!(笑)


もうこーなったら言い訳も聞かないので、とりあえず成り行きに任せることに。
するとびっくり海賊船長も意外と理知的で、二度と船の周りをうろつかない事とルキウスを見つけたら教える事を条件に開放してくれた。
騒ぎを起こしたくなかっただけなんだろうけど、そこまでの理性は期待してなかったんだけどな(^^;


ちなみに、お兄ちゃんクレリックが「何故あなたもルキウスさんを探してるんですか?」とか聞いたおかげで、ルキウスが数年前にこの船で働いていた事なんかが判った。
ある意味、こうやってくまっすぐ聞けるキャラは強いよねぇ。
考えすぎる癖のある私は、とてもじゃないけど、そんな風に質問できないよ(笑)


○○○


バタバタしたものの、結果的に重要な情報を幾つか手に入れて帰ろうとする我々の前に立ちふさがる影。
4人の戦士と術者らしき人影が、何も言わずに襲い掛かってくる。戦闘だ!


ふっ。むしろ望む所。 こうやって嗅ぎまわっていれば敵組織から手を出してくると思ってたよ。

・・・と、当初、余裕のつもりだったのですが。


「じゃあ、端からイシニシアティブの値言ってってね」 「4」「6」「7」「9」「10」「11」「23」
余裕で大半の敵に先制されます。 やる気ねーw  遊んでるのか、君達は(笑)  

 
「じゃあ、まっすぐ行って攻撃!」
勇敢なレンジャーは駆け出していきました。

うんうん、気持ちはわかる。 みんな遅いから先に一撃当てて敵を削っておきたかったんだよね。
装備的にも防御より攻撃に向いてるから、その考えは悪くは無いよ。
・・・でも、今回のダイス目の傾向も踏まえると、一般的にそれは猪突猛進と言わないか?(笑)


「とう!」 スカッ。
今日のダイス目の法則に乗っ取り、順当に攻撃を外したレンジャーは敵の真っ只中に孤立(笑)
多少の援護魔法は飛ぶ物の・・・。
「敵の攻撃! とう! クリティカル! 」「がふっ」
速攻で、HPマイナスの世界に突入するレンジャー。  電光石火とはこの事だね。
「ローグの攻撃!」スカッ。
パラディンの攻撃」スカッ。
 世の中って切ないよね(悟った)



と、現実逃避をしてても仕方が無いのでお兄ちゃんクレが果敢にレンジャーを回復しにいく。
「じゃあ、そのクレにコーズフィアー!」「クレはその手の魔法には強いから・・・「2」 怖いよー!」(笑)
やっほー、泥沼だぜ!  ペイロア、ばんざーい!(意味不明)  


それでも何とか回復したレンジャーは先に立ち上がり、援護魔法のグリースで転んでいた敵を次々に殴り倒していく。
おぉ、強い、強い。 ガスッ。 あ、殴られた。  ・・・死にそう、死にそう。


やっぱりフクロになってるのは、辛いのか再びピンチなレンジャー。
だが、甘いのだよ。 こちらのPTはダブルクレリック! 回復手段は豊富なのだ!
「そっちのクレにもコーズフィアー!」「兄と違う所を見せるんだ!」「・・・5。 きゃー!」(笑)
いえーい! もうどうにでもしてくれよ!  d20、サイコー(錯乱中)  


「大丈夫。今、妹さんに直してもらったらHPはMAXだし、しばらく保つ!」
「そんなレンジャーにコーズフィアー!」「えーっと・・・く「6」。 逃げろー! 」(笑)
そろそろレポート書こうにもネタ切れるよ、ほんと(笑)
ここまでグタグタだと、すがすがしさも乗り越えて途方にくれるよ(笑)


仕方が無いので、ソーサラーは魔法を連打連打連打。
その頃になるとようやくパラディンやローグの攻撃も辺りが出始め、なんとか敵を迎撃する事に成功します。
・・・データ的にはそんな強そうな敵に見えなかったんだけどね。  


○○○
じゃあ、こっちも酷い目にあったし、情報を聞きつつ倒した敵の持ち物を貰って路銀の足しに・・・。
「いけません! 襲撃犯として官憲に突き出すのはともかく、所持品を盗むのは犯罪です」
や、確かに、そうなんだけどね。
仕方が無いので、話をしてるうちにローグにスリの要領でお金をこっそり抜き取ってもらう。
パラディンがいると強力だけど、時々不便だよねぇ。


ともあれ、敵に手当てをして情報をきくと、やはり私達を邪魔に思う奴がいるらしくソイツに雇われたらしい。
待ち合わせ場所を聞き出すとさっそく乗り込む事に。


人の気配の無い倉庫で先に隠れて待ち伏せを実行する我々。
暗いし、部分遮蔽もあるので平気かなぁと思わなくも無いのだけど、今日のダイス目はこわい。 
仕方が無いので、隠れ身が得意なローグとレンジャー以外は、完全遮蔽を取る事にした。
相手をまったく見えない位置にいれば、当然相手からもまったく見えない。
あとはじっとしていれば、ローグとレンジャー以外が見つかる事は無いだろう。

そしてローグとレンジャーは隠れ身が得意だからく 「ころころ・・・「2」。 見つかったようだな」
・・・もう泣きたい(笑)   



それでも、めげないレンジャーは、暗くて顔が認識されて無い事を利用して奥に敵を誘い込む。
そこには、残りの4人が待ち構えており。
「やっちまえ!」「おぉー!」 スカスカスカスカ!
部分的な不意打ち状態の相手に向かって 武器の素振り大会を開催していました(笑)
・・・作戦のどこが悪かったんだろうなぁ(遠い目)  



まー、ちょっと武器の素振り大会が無様とはいえ、包囲されているのは変わりが無かったので相手は快く降伏してくれる事に。
最初からそうしていればこちらも手荒な事をしないので済んだのだよ(嘘


「あ、じゃあ、クレ達とパラディンは自警団を呼んできてくれるかな?」
「了解」
「・・・行ったな。 さて、く出すもの出してもらおうかの。 渡すはずだった報酬持ってるのだろう?」
 

この手の事はパラディンがいない内に処理するのがお約束です。
・・・じーさん、腹黒になったなぁ(涙)

○○○


どうやら、私達を襲ったのは「黄色い盾」というカルト宗教集団らしい。
彼らが今回の失踪事件にどうかかわってくるのか、それはまだ深い霧の中に隠れたままだ。
私達の行く先に、光はあるのだろうか。


・・・てーか、光よりも少しダイス運が欲しいな(笑)  


ともかくダイスの目に翻弄されたセッションではあったけど(あったから?)楽しかったです。 
やー、たまにはこんなセッションも良いもんだ。