d20学園ホラー プレイレポート。

d20クトゥルフの呼び声を使用した学園ホラーd20物を遊んできたので、そのレポの話。

(FN1 Haunted Schoolという未訳のd20ホラーサプリのネタバレを含みますのでご注意下さい)

○○○
d20で学園ホラー物を遊ぶとの話で面白そうなので混ぜてもらった。

>キャラメイク
普通のファンタジー物であれば「魔法使い」とか「戦士」とかの役割分担を行なうものだろうが今回は学園物。
当然そんな職業なんか無く、みんな普通の学生を用意して参加･･･でもなく。

「えーっと、殴り合いは誰ができるんだっけ？」
「知識系はこっちで取りまーす」
「探知系技能はこちらで」
「では、私は交渉系を揃えておきますね」

何故か妙にガチ(真剣)にキャラクターを作成する(笑)　　

私もマジメにＰＣを考えて、交渉・医療に特化した「金持ちの医者のボンボンなメガネ委員長」を作った。
当然、こんなＰＣが殴りあうのは想定してないので、筋力や耐久力は最低･･･にしようと思ったのだけど。「プレイヤーたる者、いつ神(GM)の気まぐれで戦闘に巻き込まれても恥ずかしくないように備えるべきだ」と、軽い気持ちで常人程度の能力値(10ね)にしておいた。
これが、後で我々の命運を分けるとは夢にも思わなかったよ、ほんと(^^;

>ＰＣ紹介
私を合わせて5人のPCが揃ったので、さっそくＰＣのお披露目。

・リッチー　(PL:ダイス目が腐ってると評判の人))
頭が赤いオウムを兄の生まれ変わりだと信じて連れ歩く妄想少年。
通信簿の偽造などで小銭を稼ぐ悪徳学生。本当は校内で麻薬販売をしたかったらしい(笑)

・ジェニファー（PL:仕方なくツンデレ娘を演じてるらしい）
テキサスの田舎娘だが、茶髪をブロンドに染め、色コンタクトを入れて学校のアイドルに。
チアリーダー部に所属し、彼氏はその時期一番活躍してるスポーツ選手を転々としてる(笑)

・クリス（PL:ロールプレイ達者。　本人は高貴な行いは出来ない人らしい）
家庭環境に恵まれなかった女の子顔の美少年。その生い立ちのせいか目ざとい。
引っ込み思案なのに要らない所で鋭く、そのせいでまた苛められる可哀想な子。

・ヴェロニカ（PL: PCと同じく読書狂。好奇心旺盛なとこも似てるかも）
牧師の父を持つ信仰少女･･･からスピンアウトしてオカルトマニアになった困った娘。
何故か知らんがラテン語などむやみに広い知識を持つ。　発想が柔軟すぎる少女でもある。

・ヘクター（PL:私。　･･･まぁ、普通の人。たぶんね）
通称<委員長>な裕福な医者の息子の優等生。教師と生徒の間を上手く渡り、表裏を顔を使い分けてクラスを制御する偽善者(ぉ)　　でも、その分、現実家の為、オカルトに縁が無い。

マスターが「まともな奴がいないー！」と泣いていたのがちょっと印象的だった。<委員長>はマトモですよ？　(大多数の生徒と教師にとっては)

○○○
セッションは、ノースカロライナ州の14歳の学生達が、陸の孤島とも言うべき辺鄙な土地にある寄宿学校”アテナ・アカデミーで血の気もよだつような体験をする･･･筈の話。

新しい校長が突然訪れる事を切っ掛けに、学校内では不審な事故が相次ぎ、次々と不審な新任教師達が訪れ、ウィスプが夜の森に漂い、奇怪な幽霊たちが何かを訴え続けてきます。

セッション開始直後から、人名、年号、状況データの洪水(笑)
私のメモだけでもNPCが20名ほどで、それぞれの名前や設定、容姿などをメモる、メモる、メモるｗ
状況はどんどんマズい方向に進んでいく気配はあるのに、何をどうすれば良いのか分からない。
時折現れる幽霊達は恐怖の存在ではある物の。何かの手がかりなのか、それとも罠なのか。
･･･そしてなにより、仲間のPC達の妨害が激しい事、激しい事(笑)　もちろん、私も妨害しました(ぉーぃ)

学園物＆ホラー(というよりミステリー)物であるという性質上、戦いと報酬回収なファンタジーセッションより話題が横道に入りやすい。
どんな感じだったか印象的なシーンを上げると･･･。

【シーン　爪弾き者のリッチーと、苛められっ子のクリスの2人部屋にて】
リッチー：「お前の部屋はそのベットの上だけだ。　後は僕の部屋だぞ！」
クリス：「そ、そんなぁ。　これじゃ洋服掛けも置けないよ」
リッチー：「廊下に置けば良いだろ」
クリス：「わ、わかったよ」と、言って廊下に洋服掛けを出す。
リッチー：その間にドアの内側から鍵を掛ける。
クリス：「あ！　開けてよ、開けてよ(ドンドンドン！)」

君達はなんて芸の細かい割りにセッションの進展に関わらない演技をするんだ！　　･･･ＧＪ！(*´∀｀)ｂ

ちなみに、この後困っていたクリスを見かねて、自分の個室(裕福なんで)に泊めた<委員長>に対して、
「僕のルームメイトのクリスは夜になると<委員長>の所に行くんだ。　<委員長>はゲイだよ！」とデマを流すリッチー(笑)

このような感じで、怒涛の如く話題は横道に流れていくのです(^^;

○○○

話が進むに連れて、どんどんセッションはオカルト色を深めていき。

クリス：女の子達に紅茶占いをして、女の子の様子を見つつ言って欲しそうな言葉を言います。
リッチー：そこに頭が筋肉っぽい学生が「よう、クリス。　両手に花みたいだな」と(一同笑い)
委員長：では、絡まれている連中が適度に満足してガス抜きが終わった時点で「その辺にしておけよ。教師達に目をつけられると面倒だろう？」と止めに入る。
一同：偽善者だ！(一同爆笑)

という理性的(？)な<委員長>が。

ジェニファー：「アタシは幽霊は信じないけど、あの校長は手下を学校に呼び寄せてこの学校を支配しようとしてるのよ！」
委員長：「･･･証拠は？　勘？　なるほどね(ため息)」
ヴェロニカ：「教師達の謎の事故死、次々に転任してくる色白の教師、幽霊達は私達に危険を知らせようとしているのよ(霊感有り)」
委員長：「･･･そうなんだ。幽霊が実在して僕らに忠告してくれるのか(委員長だけ幽霊見て無い)」
リッチー：「そうだ、あの校長は吸血鬼に違いない！　鏡に映るのか試してみよう！(同じく霊感有り)」
委員長：「オウムなお兄さんの次は、吸血鬼かい？　大変だね」
クリス：「ぼ、僕も見たんだ。　窓辺においてた風水用植木鉢も急に床に落ちて枯れたんだ」
委員長：「･･･僕は、君達の電波な会話の方が怖いよ」

と、どんどん追い込まれていきます(笑)　そして幽霊にも会ってしまい事態の危険さに気づくと･･･。

ヴェロニカ：「職員室に忍び込みたいから、入り口の職員の気を逸らして！」
委員長：1度外に出て、石を拾って窓ガラスを破る！
　　　　「大変です。たぶん3年生だと思うんですが、学生が窓ガラスを割ってます！」
職員：なんだとー。

とか。

リッチー：委員長が注意を引いてくれる間に、授業中の教師から魔道書を取り上げるよ。
委員長：「ジェニファーはそんな娘じゃないんだー！」
　　　　などと叫んで適当な学生を殴る、と見せかけて洋服掛けを突き飛ばして窓ガラスを割ります。

などなどと、暴力行為を繰り返していきます(笑)
それなのに。

リッチー：取ってきた本を読みます。
ＤＭ：<ラテン語>持ってる？
ヴェロニカ：持ってます！
ＤＭ：でも君は今授業中でここにいないね。
リッチー：じゃあ、この本の怪しそうなページをコピーしておきます。
ＤＭ：全ページは無理だよ。

それでもコピーを続行。怪しまれないように本は教師に返しました。　そして。

ＤＭ：では必要なページがコピーできたか”重要な"d20を振ってもらおう！　大きいほど良いよ
リッチー：（コロコロ）・・・３！ (一同爆笑）
リッチー：まだだ、アクション・ポイント！(ｄ20の結果に1d6足せるヒーローポイントのこと)
ＤＭ：それ、どうせ１だから(笑)
リッチー：うるさい。（コロコロ）・・・・１！ (一同爆笑）

委員長が優等生の名声を投げ捨ててまで頑張ったのにこの始末(笑)
ダイス目が腐るという伝説の再現を見れて、ある意味感動的だったり(ぉぃ

○○○
そしてセッションは最終局面。

ばったり校長と出くわしたジェニファーとクリスは逃げ切れずに幽霊にされ。リッチーはみんなの援護で校長室まで忍び込むと素晴らしい腕で開けてはいけない扉を開錠し中にいた敵の手下にボコられる(笑)
推理を重ねた物の取るべき手段も思いつかず、敵の手はもうこちらの直ぐそばまで伸びている。

委員長：よし、教師を襲ってもう1度魔道書を取り上げよう！
一同：委員長が壊れたー(爆笑)
委員長：今更、手段にこだわってられるか！(笑)

裏で糸を引く黒幕委員長のはずが、すっかり暴力委員長に（＾＾；　　あ、喧嘩番長か（ぉぃ

靴下に砂を入れてサップ（非殺傷武器）を作ると手下を順々に襲撃していきます（笑）
ちなみに、手下その１襲撃時の戦力：「見てるだけの幽霊ｘ２」「ＨＰ残り３のリッチー」「見てるだけのヴェロニカ」「命中ボーナス0な委員長」
手下その２襲撃時の戦力「見てるだけの幽霊ｘ2」「ＨＰ残り１のリッチー」「2ラウンド呪文唱えられれば敵を倒せるヴェロニカ」「命中ボーナス0な委員長」
こんな戦力で襲撃するなよなｗ

手下を二人倒した所で時間も無くなり(生贄が死んでそうで怖かった)、そのままボスの所に殴り込む事に。
個人的な趣味としては、こんな戦力で真正面から行く行動にロマンを感じないので、色々小細工をしたかったのですがなんせ時間が無い。
ここまで来るまでの判断と運が悪かった以上、それを覆すには賭けに出るしかない。　よし、万歳アタックだ！(笑)
･･･委員長、すっかり壊れたな。　なんて無残な姿なんだ　ｼｸｼｸ(T_T)

○○○
そしてボス戦。

ホラー物、というかミステリー物だったのにボス戦があるのね。さすがd20。･･･とは後で思いました。当時は必死で(^^;

ＨＰ残り１のリッチーが一瞬隙を作ってくれる(一撃で倒されたとも言う)のを利用してチャージ！　どかっ。
反撃を大人しく耐えて(ＡＣ８だからねぇ)、もっかい殴り返す。どかっ。　ばたっ。あ、勝ったよ(笑)
その間に幽霊から復活したジェニファーはフラフラしつつも消火器を投げつけ、ヴェロニカは敵の組み付きを器用に振りはらいながら呪文を唱えて敵を倒すのに成功しました。
ヴェロニカ偉い。　なんで学生がラテン語覚えてるのか不思議だけど、特別に許す(ぉぃw

メインアタッカーが、BAB+0でSTRにもDEXにもCONにも修正が無いってーのは、やっぱり間違ってるとは思うのだけど、ダイス目がそのまま命中値で、かつダメージもダイス目そのまま。なんてーか、ある意味新鮮だ(笑)
d20は素晴らしいね。　これほど振れ幅があるお陰で何とかなったようなもんだなぁ

○○○
その他、印象的だったシーン。

怪しい墓があるんだけど、不気味だし、重くて大変だし、校則違反だし(笑)で、対応に迷うPC達。

ジェニファー：手紙を書きます。
ＤＭ：はい？
ジェニファー：有力な運動部のキャプテン達４人にラブレターを書いて墓場に呼び出します。「わたし、度胸のある人が好きなの」って(爆笑)

自分に惚れてる男を呼び出して墓荒らしをさせるらしい。女は怖いってーか、なんてーか(笑)

でも、その後、墓荒らしを見ようと先回りしたＰＣ達の前に幽霊が登場。
ヴェロニカ：「私たちに何をして欲しいの？
ＤＭ：反応がありません。幽霊はじっとあなた達を見つめています。
委員長：「（ピーン！　閃いた)　　あなたは私達に伝えたい事があるのですね？」
ＤＭ：幽霊は首を縦に振りました。

どうやら幽霊はYes/Noでしか回答できないが、それでもこれは情報収集の大チャンス。

委員長：では、私は周囲の見張りをしています。

このチャンスを生かそうと、念のため妨害が入らないように見張りに行ったこの判断が大失敗。
いや失敗じゃないかもしれないんだけど、個人的に大打撃っていうか(汗

ＤＭ：ガサっと音がして男子生徒が現れた。「く、くそー、あの噂は本当だったんだなー！」
委員長：へ？　あ、ジェニファーじゃなくて僕が本当にゲイで呼び出したと思ったのか(爆笑)

そこで考える。誤解を解く為にジェニファーの所に連れて行くのは簡単だけど、折角幽霊から情報収集中なのに下手に悲鳴を上げられて台無しにされるのも困る。
と、すると、何も聞かずにすぐ追い返す手段はっと･･･。

委員長：君が想像してる通りだ。　僕と夜を過ごす気が無いならこのまま帰ってくれ。
一同：爆笑。

見事に判定すらなく野次馬を皆追っ払えましたw　　代償の汚名は返上できそうに無いけどな(;_;)

○○○
あるいは。

こっそり寮を抜け出したクリスとリッチー。　だが正面には幽霊、背後には追ってきた教師のピンチ。

リッチー：クリスをパンチ。　その後、クリスをおいて自分だけ隠れます。(酷い：笑)
クリス：リッチーに殴られて鼻血を出して倒れます。

そして、教師に１人だけ捕まるクリス。不幸な子である。

教師　：「一体どうしたんだ。　外出は規則違反なのは知ってるな。罰を与えるぞ」
クリス：「リッチーに急に殴られたんだ（ぼそり）」
教師　：「リッチーもいるのか。他の職員に探させて罰を受けさせなくてはな」

でもあっさり告げ口をするクリス(笑)　何気に良い性格してたりする(^^;

○○○
ほかにも。

校長の術で幽霊にされたクリスが自分の部屋に戻ると、そこには魔道書を取ってきたリッチーが。
リッチー：「･･･なんだ、クリス。お前も幽霊になったのか。校長もこの魔道書を持ってたか？」
クリス：激しくうなずく。
リッチー：「そうか。　それだけ聞けばもう用は無い。あっちいってろ」(爆笑)

幽霊になってもリッチーを脅すどころか、相手にもしてもらえないクリス(笑)

ひざをかかえて(る、つもりになって）　観用植木鉢のオジギ草を触ろうとして。
クリス：触れないよう(;_;)という感じで、スカスカと触ろうとする動作を繰り返します。

なんて苛められっ子全開なんだw　　ちょっとゾクゾクするぞ(ぉぃ

○○○
このように馬鹿な事を繰り返しながらも何とかめでたくセッションを成功させました。
ちなみに校長はカラースプレーとか使ってきてたのが後で判明。手下その２が「素手強化」とってたりね。
やっぱりｄ２０なんだな、と再確認。いやー、d２０システムは面白いな。
学園ホラー(ミステリー)でこんな展開になるなんてねw　　他のd２０にもちょっと興味が沸いてきたな。

それから、見事に黒幕政治家路線から暴力とオカルトの世界に目覚めた委員長は今度どーなるんだろうw
･･･いっそのこと、ライブRPGのキャラに繋げてしまおうかな(^^;