ロータスシティのマスタリング方法論

別にロータスシティの普及委員ではないのだけど、乗りかかった船というか単に好みと言うか何ていうか。
まぁ、つまり人に色々説明して理解してほしいのですよ、という話(何のこっちゃ)


○○○


ロータスシティの判定では、難易度の差が大変大きく1点異なるだけで確率は激変します。
そして、少なくとも序盤は難易度が-2(つまり評点5)になるようにゲームバランスが取られていると思います。

○○○


まず、能力値がどれくらいだと高く、どれくらいだと低いのかを検討してみます。


判定表の最大は1:7ですので、最も有利な判定を単独で行なう為には能力値が7点以上である必要があります。


また、難易度1に対して成功値が5割を超える為には、1:3の判定表では成功率33%。 1:4は成功率66%なので最低でも能力値は4必要です。


キャラクターカードは2枚で30点の点数を、7箇所に割り振っていますので、平均は4.3となります。
実際のPCは一つか二つの専門分野を用意する事が多く、7点を専門の最低ラインとすると(30-7)/6で3.8となります。
つまり、PCは得意な分野以外は、平均して4点くらいの能力値を持っていると言うことです。


これにより下記の様に評価する事が可能です(前提1)

  • 7点以上 :高い(単独で最も有利な判定を行なえる可能性がある)
  • 4から6点 :得意ではないが不得意でもない。
  • 1から3点 :どう頑張っても成功率は33.3%以下。

また、コマンドの難易度は(唯一つの特殊例を除き)最低は3です(前提2)

○○○


この(前提1)(前提2)を解釈すると、下記の様に考える事が可能です。

・簡単なコマンド(難易度3)をその分野が得意で無いPC(能力値4)が判定した場合、評点が4だと成功率は16%
・簡単なコマンド(難易度3)をその分野が得意で無いPC(能力値4)が判定した場合、評点が5だと成功率は66%


16%の成功率が成功を期待するのは、通常は低すぎるのは明白だと思います。
また、これはもし能力値が6であっても、成功率は33%までしか上がりません。
つまり、簡単なコマンドをその分野が得意で無いPCにも判定して欲しいと望むのであれば、評点は5である必要があります。


○○○


ただし、これは序盤および中盤での話です。

終盤に近づくに連れて、得意分野ではない行動は出番が少なくなり、専門分野でも失敗するような高度な行動を要求する事で、緊張感が増しゲームを盛り上げる事が可能です。


この為、終盤では『敵は強大なサイキッカーである』などという設定を元に、評点4を基準とする事をお勧めします。
この場合、簡単なコマンド(難易度3)をその分野が得意なPC(能力値7-9)が判定した場合、評点が4だと成功率は33%です。
訂正:評点3と間違えました。 評点4なら能力値が7の時は2:7→1:4なので66%です


つまり、その分野が得意なPCであっても、単独では分が悪い、という事になります。
66%以上あれば分が悪いというほどではありませんね。 ただし基準の難易度が4あるような難しいコマンドでは、単独では分が悪いのは変わりません。
また基準の難易度が5のコマンドに対して評点の基準が4なら単独で挑むのは無謀でしょう


この打開策として「巧みな行動をする=評点5を狙う」or「協調行動を試みる=自分の行動を放棄」を検討する事になり、終盤での展開を盛り上げるでしょう。


序盤中盤は専門分野以外の面でも色々行動する事が可能で、後半は専門家でも手ごたえのある展開をマスタリングする為には、序盤中盤は評点5を基準とし、終盤は評点4を基準とするマスタリングが有効だと思われます。


(ちなみにいうと、最初から最後までマッタリ遊ぶなら評点5基準を貫けば良いし、最初からハードにというなら評点4基準がお勧めという事になります)


○○○
私は常日頃はシステムを数学的に分解する方ではないのですが(論理的な解釈はしますが)、ロータスシティがあまりにシンプルで明確な数学的骨子を持ってるので、少し分解してみました。
誰かがロータスシティをマスタリング際の参考になれば良いのですが。


偉そうな事書いたのに一部計算間違ってたので訂正。申し訳無い