扶桑武侠傳を遊んでみた。


大雑把な所感と付属シナリオ(勿忘草)のプレイレポを書くので、ネタバレ注意(あまり書かない様にするが)
対象はルールブックを読んでる人向け、かな。


【世界観解説】
PL:小林サッカーくらいしか見てないんだけど。
GM:無問題。三国志演義みたいな世界で、北斗の拳だと思ってくれ。


細かい説明は大幅に省いた。 説明は消せない記憶とかシナリオ中に登場したNPCに絡めて、東朝とか天文会の解説を随時行なう事で何とかなる感じ。


【ルール解説】
似たようなルールが無いので説明に意外に手間取る。
難しくは無いけど通常判定と奥義判定はトランプの使い方が異なる(数字に注目するか、マークに注目するか)とか、D6の6の目を10で計算とか。
この辺の違いの為、何段階成功がどの程度の確率で成功するのかが読みにくく戸惑い気味。 何とか成る範囲だけど。


【PC作成】
プレロールドPCを使ったので「消せない記憶」と「生き様」、あとは名前や容姿なんかを決めるだけ。
これは全部ダイスとトランプで決まるようになっていて、楽といえば楽。
あちこちで聞くけど消せない記憶(要するに過去の因縁)を決めるのが楽しいというのは本当。


【セッション準備】
付属のシナリオは完成品ではなくGMが敵データなどを事前に作成しておく必要がある。
私はセッション中にそれに気づいて(ぉぃ)、マスターしながら適当にデータ作成した(ぉぉ)


【セッション内容】
さっそく猛烈な勢いでどうでもいい判定を行なって、手札を回しまくるPC達。
古参ゲーマーという人種はこれだから・・・(ため息)
まぁ、それでも積極性の表れだから良いか、と放置してセッションを進め、最初の馬賊戦闘(ザコ3Lvが2組)。
PCは付属シナリオの推奨より一人多い5人なんで、圧勝だろうとタカを括っていたが意外と苦戦。
手札を温存する為に奥義を(あまり)使わない為、無駄に戦闘が長引く。


この後の手札の回転速度の予測が付かないのでボス戦闘で息切れしない為に、セーブするのは当然と言えば当然の対応だったけど、テンポは悪かったな、と反省。 まぁ、私も初めてなんでバランス分かってなかったんだけど。


次に中ボス戦。
仕掛けた罠も注意深く回避されたので普通に戦闘。ザコ戦闘で嫌になったのか、いきなり奥義炸裂、中ボス瞬殺。
戦闘バランスには、かなり改善の余地があるな。 そもそもルール間違えてないだろうか。


で、クライマックス。
爽快感に欠けるし、マスタリングもしにくい(行動指針が書いてあるだけで、個々の対応方法が書かれて無い)と、微妙に評判の良くない展開らしいけど、私的には別に問題なし。
この辺はマスタリングのタイプが似てるかどうかによるんだろうな。


つっても、他人のシナリオで思いいれもあまり無いんで、ある程度ぶっちゃけるお手軽マスタリングだった。
この辺をぶっちゃけずにPC設定、NPC設定を生かした阿吽の呼吸で行ければもう一段、物語的に高いLvの話をする事が出来たと思うんだけど・・・、まぁ、ここまで軽い雰囲気だったんで、そっちには踏み込まなかった。


幾らか会話をして説得不可な事を理解した段階で、PCがボスに薬を飲むように勧めてから最終戦闘。
敵味方共に生き様を貫いた結果、7段成功のNPCに対して100オーバー成功のPCの攻撃によりボス瞬殺。
・・・もりあがらねー(汗。 本当にルール合ってるかな。


【エンディング】

瞬間、風が止み、彼女の白い首筋に朱線が走る。
とんっ。


軽い音を立てて首を地に落とした彼女は、ゆっくりと瞳を開ける。
視界に映るのは、一面に舞う鮮やかな梅の花


彼女は最後に静かに微笑って息絶えた。


【所感】
世界観やルール自体はそれほど悪くないと思う。付属シナリオもそれなり。
ただ、PL,GM共にゲームのバランスがつかめなかったのが、戦闘が微妙な結果に繋がったようだ。
(N◎VA的に言うなら神業の使いどころ、だろうか)
リプレイでしてたようにPCを分断するとか、苦手な組み合わせをするとか工夫が必要だな、と思った。
また、可能ならPC作成とセッション日は別にして「消せない記憶」をセッションに盛り込んだ方が楽しいとは思う。
アドリブで盛り込むのも簡単と言えば簡単だけど思いつかない人は思いつかないしね。


買って後悔するようなシステムではないが、戦闘周りのデータ(どの程度の敵を出すとPCが苦戦するか、とか)は欲しかったなぁと思った。 付属シナリオなんて、大体はバランス緩めが基本なんだろうけどね。