トンネルズ&トロールズ完全版

T&T完全版を購入した。

以下、ざっくりな感想。


戦士:白兵戦攻撃に自分のレベルが足せるようになった。
その辺の小さなダガーでも戦士が持てば立派な凶器に。
防具損傷のルールを入れると、マメに防具を修理する人になる。
逆に相手の戦士の防具を壊して殴りかつ事もできるんで、良し悪しか。
選択ルールだと得意武器を選択するので専門性が増す。


盗賊:タレントが7版より使いやすくなったので、専門性が強くなった。
1ラウンド中に<死の刃>などをかけてすぐ白兵戦可能と明記されたのでこれもプラス。
7lvで、戦士方向にいくか魔術師方向に行くか選択する事になる。
選択ルールだと汎用タレント<悪事>が追加されてSRがかなり有利になる。
機転で勝負するクラスという特徴が強調されてる。


魔術師:魔法抵抗ルールが無くなったので<これでもくらえ>が最強の座に返り咲き。
低レベルでも買えそうな特別な魔法の杖が白兵戦で4d6なのが地味に気になる。
マジックアイテムによる安定した魔法使用が出来なくなったので、相対的に強化かな。
選択ルールだと、種族毎に独占する呪文が出るので、種族毎の差がでて面白い。


専門家:選択ルールで導入。 レンジャーなどの「問答無用でなんでも1lvSR」というご無体なルールはマイルドに変更された。当たり前だ。
他のクラスとの差が少なくなったので、普通に導入可能かな。


達人:5版での魔法戦士は健在。


種族は、昔と同じ感じ。人間がSR一回振り直し権利を得て、とても有利に。
強すぎて選択ルールで何か高品質なアイテムでもあげる事にしたら、との話が出るほど。


ルールは5版や7版と大きな変更は無い。
5版から7版で大きく変わったクレムがどーしたとかいう話が全廃。評判悪かったのかね。
でもその結果「1ラウンド目に<これでもくらえ>全力射撃を敵魔術師に撃つのは禁止」と
言う紳士協定が復帰する見込み。これが無いと敵と味方の魔術師が開始直後に肉塊になる。


飛び道具のSRに失敗しても武器ダメージをヒットに足して防御に使えるようになった。
(この時HIT合計で勝ってもダメージを与えるのは無理)
これが無いと射撃が失敗すると戦線が崩壊してたので、嬉しい変更だ。


ダメージを受けた時の分配方法が5版の「GM任せ」から7版の「PC側自由」を経てGM任せに戻った。
「戦士なので前に出て仲間を守るのでダメージ多めで」とか宣言しないと、肩を並べて戦ってた盗賊がミンチになるので気をつけよう。何、。立ち位置が重要なのはD&Dと一緒だ。


格闘家の指針に、それなりにスペースを割いておきながら確定話を書かないのは、こんな感じでハウスルールを作って導入しろと言う事らしい。
膨大なルールを公式で用意せず、ハウスルールを推奨するのはT&Tの伝統だろう。


モンスターPC:詳細はまだチェックしてない。能力へのご無体な倍率修正は減った印象。
そこそこのスペースを各モンスターに割り振っているのは、この背景を利用して
タレントやSRを運用しろ、との事だろう。

モンスターマニュアル的な項目が無いのだが、これも5版回帰だろうか。
7.5版はそこそこな分量のモンスターマニュアルがあったんだけどな。
MR形式で良いなら、どうとでもなるが、これはモンスターモンスター待ちらしい。


世界設定とソロシナリオ、GMシナリオはこれから確認。
世界設定の分量はグレイホークワールドガイドくらいかな。


同梱されてた電卓やダイスはどーでも良いので、その経費を他に回して欲しかった気はするけど、全体的に中々良い出来なのは認める。


p145の表の起動の項目は誤植だと思う。本文で常に有効って書いてあるじゃん。