DAC2008 ビギナーさん対応

二日目


前日のゼンドリック防衛戦が結構大変だったのかグッタリしてるが、それはそれとしてBITでビギナーさん卓を立てる以上気合を入れるしかない。


会場に入って話を聞くと今年はBIT卓に来るビギナーさんは少ないらしい。
何人かBITに来た人も完全ビギナーさんじゃないので、当日卓をお勧めしておいた。
本当にビギナーじゃないなら、1日卓に入った方が楽しいだろうし。


この日のDMは4人用意されているのだけどPLは10人切りそうだったので、巧く行けばDMせずにグッタリ出来るかもと(儚い)夢を見る。


○○○
BITの開始は当日卓の卓配置後なので、それまでは待機。
すると同じく時間待ちしてそうなプレイヤーさんが目に入る。


セッション前のコミュニケーションは極めて重要な事でコレを円滑に行うことで参加者の満足度は20%は違う(数値は体感)
私がDMするかは兎も角、ここでビギナーさん放置はあり得ない。
第一、ビギナーさんにとって待ち時間ってのは手持ち無沙汰で嫌なもんだしさ。


という訳で、TRPG歴を聞いたりゲームやマンガの話をして好みを把握したり、世界観の大ざっぱな説明とかをする。
(だいたいこの段階で、大雑把な人物像も分かるよね)


で、そうこうする内にBITの卓分けも終了。
卓は二個だけになるが、内片方は私がDMする事に。


・・・そりゃそうだよね。一番ビギナーさんと話してるの私だもんね(遠い目
サボろうと思ってたのに、なんでマメに下準備してんのかな、私。



ま、決まったもんは仕方がないとセッション開始。
今回のセッションは「君達は洞窟の前にいる」


基本的にはゴブリンとその黒幕の小型ドラゴン退治。
それだけではツマラナイんで、ゴブリン達の事情をアピールして、交渉したり見逃したりしたくなる選択を用意してみる。
さて、どうなるかな。


DM:君達は大広間に続くらしい大扉を見つけた。中からは「お父さん、怖い冒険者が襲って来るって本当ゴブ?」「良い子のしてないと来るゴブよ」「もう昼も遅いから早く寝なさいゴブ」という会話が聞こえて来るよ。
PL1:それはそれとして、突き当たりの壁を捜索。
DM:小さな隠し通路を発見。その穴からも大広間の会話が聞こえる。ただし、この通路は狭いので隊列は1列になるし移動力は2倍だ。
PL1:じゃあ隠し通路から行こう。
PL2:そうだね。隠し通路から突撃だ。


・・・狭いっていったのになぁ。
そのままPCは戦闘になだれ込みます。
通路が狭いため一人ずつしか出れないPCは。立ち位置に苦労しつつも大きな戦力差を生かして<<薙ぎ払い>>が唸りを上げます。


DM:「子供達を頼むぞゴブ!」「あ、あんた!ゴブ」
PL3:子供も生かしておけばいずれ大人になって人を襲う(ずばっ)


それ悪人(笑) でもビギナーさんって意外に容赦ないことが多いよね。
(世界観や敵の強さなどの知識が無い分、余裕が無いのかな)



破竹の勢いで目に見える相手を全て切り払ってなだれ込み、族長も切り倒して、以下にも怪しい鉄製大扉をババーンと開きます。


DM:では貴方達はドラゴンがいるという扉を、族長の装備もチェックせず、先程倒した魔女の部屋も調べないまま、一塊になって扉をあけました。
そこにはドラゴンがブレスを吐く態勢で待ち構えてました。
PL:うひゃー!(慌


君達、いくら破竹の勢いでも油断し過ぎだ(笑)


その後、豪快にブレスが直撃したPC達は大騒ぎした物のなんとかドラゴンを撃破するのでした。


○○○
ここまでが前半の部。
ここでまたビギナーさんが2名参加される事になったので、他の参加者がお昼を食べる間に、一通りゲームの説明をする。


今回のビギナーさんの一人は「友達に誘われて来たけど、TRPGって野外でのライブみたいな物と思っていた」という生粋の初心者さん。ドラクエ指輪物語の映画もちらっと話を聞いた事があるだけらしい。
ゲーム的な手掛かりは無いので、物語的な方面から「ファンタジー世界で独り立ちする若者の物語」として遊んで見ると、なんとなく理解してくれたらしい。



今回のセッションは、オーク達の盗賊団を追い払う話。
事前に「敵はオーク達15体とオーガ2体」と情報を公開して、正面から突っ込むと大変だよ、と言い聞かせる。


オーク達の拠点を偵察に行くと外にはオーク3体、オーガ1体がパトロールしているのを発見する。


DM:どうします? おびき寄せるならこのラインまで引き付ける必要がありますよ。
サブDM:いや、ここは正面から突撃じゃ!
PL:じゃあ、突撃します。


ちょ、まっ!
パーティリーダーとして入って貰ったサブDMの提案で、そのまま戦闘に入ります。
オーガの攻撃は怖い物の何とか直撃せず、パトロールは殲滅されます。


DM:外の騒ぎを聞いて中が騒がしくなりました。
   もうすぐ敵が出てきそうだけど、一回撤退しますか?
サブDM:いや、このまま迎え撃つんじゃ!
PL:そうしましょう。
DM:どこで戦いますか? 敵の数は多そうですよ。
PL1:入り口で戦いましょうか。
サブDM:敵が大群なら、広い所で迎え撃つんじゃ。
PL:了解。 じゃあ広い所で待ちましょう。


ちょ、まっ!x2なんて愉快な作戦を実行するんですか(笑)
後ほどサブDMに相談した結果、「あえて間違った提案をする事でビギナーさん達も自分で考えてほしかった」らしいのですが完全な裏目に。


結果、ずらっとオーク11匹、オーガ1匹、オークバーバリアン1Lvが勢揃い。


サブDM:俺はタンクPCでAC高いから、攻防一体と防御的戦闘などすれば早々ヤラれる事は無いはず。 という訳で俺は移動して攻撃!
DM:・・・で、攻防一体と防御的戦闘の宣言をしてませんが。
  オーク達3人が援護、オークバーバリアンが攻撃。
サブDM:当たりました。HP−4。 バッタリ。


・・・待て待て。この後どーすんだ(笑) 楽しくなって来ました(ぉぃ


PL1:午前中に強かった<<薙ぎ払い>>で倒しますよ。「3」!
PL2:二刀流で頑張ります「1」「1」
・・・突如として快調にダイス目に見放されたねぇ。


PL3:移動して攻撃。そして薙ぎ払い。
PL4:スリープ発動。4体眠らせました。


頼りになるのは、さっき入ったゲーム歴1時間の人達だけか。


DM:仕方ないのでNPCクレがドワーフにキュア。4点回復。
サブDM:ぴったり0。ポーション取り出して飲みます。
DM:機会攻撃が当たると殺しちゃうので、武器破壊でも。あ、「19」。
サブDM:パリーンとポーションが割れる。無念(ばったり)


DMのダイス目も好調らしい。


PL3:攻撃。そして薙ぎ払い。 バサッ、バサッ。
DM:他に殴る相手もいないので貴方を殴ります。おっとMAXダメージ。
PL3:HPー3。倒れました。
DM;意識のあるPCは2名だけか。 逃げても良いですよ?
PL4:逃げません。
DM:では敵が「武器を捨てて降伏すれば命は助けてやろう」


ビギナーさんに降伏を勧めたのは初めてだな(笑)


DM:再びNPCクレがキュア。3点回復。
PL3:ぴったり0。
PL2:ポーションを飲ませます。HPが14点に回復。
PL3:攻撃。そして薙ぎ払い。 バサッ、バサッ。
DM:じゃあ反撃。「18」で命中。ダメージ15点。
PL3:ばったり。


敵に幸運の風が吹いてるな。


DM:敵が近くにいなくなったのでオーガはソーサラーを攻撃しに行きます。
PL4:こっちに移動してマジックミサイル。5点。
DM:オークのHPは5点。ばったり。しかし次にオーガが突撃を・・・って、木の蔭になるように逃げてるので突撃できんな。巧い。


背後では、死の鬼ごっこが開催中。


DM:三度NPCクレがキュア。6点回復。機会攻撃はこちらで受ける。
PL3:立ち上がって攻撃。
PL2:こちらも二刀流で攻撃!
DM:その攻撃でボスは死にました。オーガは撤退。君達の勝利です。


良かった。勝ってくれたよ(^^; 最初のセッションくらい成功したいもんね。
5人パーティで7回HPがマイナスになる人がいるとはおもわんかった。
これで「ビギナーさん全滅マスター」と言われずにすんだよ(ぉ


○○○
こんな感じでDAC2008二日目も終了。
くたびれたけど、楽しいセッションでした。


後は閉会式やって懇親会があって、と続くんだけど、その辺は省く。
今年のDACも楽しかったな。来年も開催されたら必ず参加しよう。